2016年11月29日 (火)

サッサン、東高円寺、エゴラッピン稲垣潤一かまボイラー

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ダイハツ軽自動車のCMで

稲垣潤一の声が聴こえてきて、

なんか一瞬、大瀧詠一みたいだ、と私たちはおもう

いま、稲垣潤一が聴きたい

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で、図書館にいって、

稲垣潤一のアルバムを、てきとーに何枚か借りてきたら

『HEART&SOUL』(1989)というアルバムが

なんか、妙に良い。ここにはなにか大事なものがある。

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全曲良いから、アルバム通しで100回は聴いてる。

私サッサンは、いま、稲垣潤一で、できている。

冗談みたいなはなしだけど。ホントです。

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かまボイラーのライブがおわって、

稲垣潤一でできている私は、次のバンドは2曲聴いて出てきて、

扉の外で、水野さんやベースの助さんとおはなしをしていると

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同じく、かまボイラーを観に来たかわいらしい女性が

かまボイラーのライブがよかったと笑顔で言う

エゴラッピンが何よりも好きだと笑顔で言う

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ああ、こういうひとがエゴラッピンが好きなんだ、と私はおもう

私は彼女はかわいらしいとおもうが、エゴラッピンが苦手で

かわいらしい彼女は、私の天然パーマのことをほめてくれるが、

稲垣潤一を聴くなんて冗談でしかないだろう。

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エゴラッピン。稲垣潤一。かまボイラー。

つながらない。ものすごい、でたらめ

ここにあるものぜんぶ、ぜんぜん、関係ないじゃん!

と感動する。

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日常に、エゴラッピンが流れ、

日常に、稲垣潤一が流れ、

まったく別々の人生を歩み、そして

いままでも、きっとこれからも、

かみ合うこともない私たちのあいだに、

かまボイラーの今夜のライブがあって

私たちはそれを、「よい体験をした。」として生きていく。

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こういうことを

バンドやってるひとたちは、

もっともっと信じていいんじゃないか、とおもう。

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(のぶ)

2016年11月28日 (月)

サッサン、むかし住んでたまちから逃げるボブディラン

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商店街がおわり、

いよいよ住宅地に入っていく。

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2016年。

けっきょく、いまだ何者でもないサッサンは

凱旋のデカイ顔して、このへんを歩く資格はないから、

おどおど、こそこそ歩く。

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ポルトガルのパンという変わったコンセプトで

こじんまりと営業していたパン屋さんが、なくなってる。

夜明け前から夜まで、ひとりでパンつくり

がんばってた。

このまちを離れ、何処かでうまくいってるといいけれど。

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な!

私が通ってた銭湯が廃業してる!

跡形もない!

そうか~ なくなったか~。

 

いつまでも  あるとおもうな  まちの銭湯

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でも、その先のコインランドリーはまだある。

しかも洗濯機が、私が使ってたときと全く同じで、ビビる。

何年、おんなじの使ってんだよ!

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いよいよだ、私の住んでた部屋に近づいてきた。

すぐとなりに住む大家さんに会いたくない。会えない。

どきどきどき。だんだん足取りがはやくなる。

ダメだ。最後には小走りになってしまう。

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伏目がちに小走りしながら。チラと、上目遣い。

お。ある。私の住んでた部屋。

てか、取り壊されてない!

古アパート、もう築50年くらいになったんじゃないか?

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感慨にふける間もなく、

私は走って、むかし住んでた部屋のまえを通り過ぎる。

逃げるようにして、そこを立ち去る。

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輝かしくはじまった この部屋の暮らしが

こうも散々な終わりを迎えることを

さらに輝かしい その次の暮らしを

そういえば、若いわたしたちは

いちどだって思い描くことはなかった


ボブディランみたいな歌詞をつくってみた


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サッサンは、しっかりしてください。

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(のぶ)

2016年11月27日 (日)

サッサン、90年代サッサンが入らないラーメン屋に入るボブディラン

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古いラーメン屋。シブい。

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ああ。ここ、あったなあ。

このまちに何年も住んでたのに、毎日、店の前を通ってたのに、

けっきょく一度も入らなかった

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90年代サッサンの、その気持ちもわかる。

うちに帰って、生ラーメンを自分で茹でるのと、あんまり変わらなそう。

2016年のサッサンも、通り過ぎる。

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いや。待てよ。

いま私が、旅先で、この店構えに出会ったら。

てか、店のなか、どんなにシブいんだろうな。

てか、こういう古い店は、気づいたら跡形もなくなっている可能性が高いよ

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通り過ぎた。

が、考え直して、引き返す

やっぱり、入ろう。

死は、取り返しがつかないことなんだ。

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わたしは あなたがいなくなる世界をおもう

わたしはいつだって そうしてあなたをみつめていよう

あなたには何度も言ってきたことだが、

死は、取り返しがつかないことなんだ


ボブディランみたいな歌詞をつくってみた

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よく、「昔なつかしのラーメンって感じ!」とテレビは嬉々として言う

そのコメントを聞くと、私たちはいつも

テレビの前で、どっと、しらける。

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「昔なつかしのラーメンって感じ。」と私は苦々しく言う

昭和50年代くらいで味が止まってる。

マジか。いま、こんなラーメン出す店は、ないよな。

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なんというか

本気で、変わろうとしない、決意。なのか。

ほんとかよ。

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店には、カウンター席に座る私と、厨房の主人の、ふたりだけ。

古い木造の店内、年代もののガラス窓は、

釜からもうもうと上がる蒸気で、どこも曇っている。(写真)

やっぱり、入ってよかった。店内、かなりシブい。

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終始、無愛想だった主人が、

私の帰りがけに、

「お気をつけて、」とぽつりと言う。

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え?、と私は驚く。

なんで、急にそんなこと言うんだよ。

ほわっとして、グッときた

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(のぶ)

2016年11月26日 (土)

サッサン、笹塚、商店街を歩く90年代サッサンに出合うボブディラン

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渋谷区、笹塚

十号通り商店街

約15年ぶり。さすがにいろいろ店舗が変わってる

あ、まだある。陶器屋。

ここで買った、ラーメンどんぶり、いまも使ってる。

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なつかしいな。なつかしいな。

商店街をゆっくりゆっくり歩きながら、

ここでなに買った、ここでなに食べた

あれこれ思い出す。

なんか。キュンキュンくるね。

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スーパーではなく、わざわざ、商店街の

鮮魚店で、魚を買って

精肉店で、ひとり分だけ、計り売りしてもらってた。

そのとき私がここで感じていた、ぴちぴちした感覚が

よみがえってくる。

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知らない土地を旅しているみたいに

肉屋や魚屋、八百屋、豆腐屋、酒屋、コーヒー豆の店、

いろんな店のひととチョーシのって話して、

商店街を歩いていた90年代サッサン。

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旅気分はいつから日常になってしまうのか

日常がいかにして旅になるのか

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もう二度と会わないから

あなたはやさしくしてくれるのだろうか

また会うことがわかっていたら あなたは

こんなにやさしくはしてくれないのだろうか

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ボブ・ディランみたいな歌詞をつくってみた。

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(のぶ)

2016年11月25日 (金)

サッサン、笹塚、挙動不審がボブディラン

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西新宿にいる

こんやは東高円寺で、かまボイラーのライブがある

まだ時間があるし、西新宿から歩いていこう。

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甲州街道を西へ

どうせなら笹塚をとおって、東高円寺をめざす。

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笹塚は、そのむかしサッサンが暮らしていた

けっきょくは、苦い思いでふりかえる、まちである。

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というわけで、笹塚のまちを足で歩くのは、

引越しする最後の日、以来かもしれない。

もう15年ちかくなる、のかな。ほんとかよ。

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駅前のサミット(スーパーマーケット)へ行く。

久しぶりに、『サミットのうた』を聴きたい。

♪たまご、ぎうにふ(牛乳)、それから、なあ~に♪

♪マ~マ~は、サミットで~、ショッピング♪

イントロのコーラスと打ち込みの音がよかったんだよな。

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店内をうろうろしながら、店内スピーカーで

はやく『サミットのうた』が流れないかな、と待っている。

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なかなか流れない。

だんだん挙動不審、スーパー万引き犯みたいになってきて

店内巡回する警備員が、サッサンをロックオン

サッサン、徹底マークされてる気がする。

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「『サミットのうた』が流れるのを待ってるんです。」

と、ほんとうのことを言っても

たぶん信じてもらえないだろう

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あなたがほんとうのことを言うと

あなたのことが信じられなくなる

わたしたちの世界には そういうことがある


ボブ・ディランみたいな歌詞をつくってみた

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そもそも。

『サミットのうた』は、いまも、店内に流れているのか?

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「サミットのうた?、

あんた、なに言ってんの?

ちょっと事務所に来て、」

めんどくさいから、サミットを出る。

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つづく!

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(のぶ)

2016年11月 1日 (火)

サッサン、15年ぶりの便りをもらう

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なつかしいひとからメールがとどく

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昔のことを思い出して検索かけてたら

グリマーズのことが出てきて、びっくりした、

グリマーズがずっと音楽をやりつづけていたことに驚いた、

とのこと。

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星野貴男と東京パチンカーズ。

グリマーズが、東京に進出していく、もっと前、

私たちは、地元のデパートで開催されたバンドコンテストで知り合ったんだっけ?

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地元の市民音楽祭でもいっしょになったり

グリマーズが企画した、へんてこなイベントにも出てもらったり、した。

もう15年くらい前のはなし。

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2016年。あたらしくバンドを組んだとのこと。

以前も、ふしぎなミクスチャー感覚でバンドをやっていた

もともとフォーク畑?の星野さんだが、

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あたらしいバンドでは、なぜか

星野さんは英語でうたい

ハードロックなギタリストがメタメタ弾きまくっていて

なんか、かわいいバンドに。

https://soundcloud.com/egm4ailoaywe/mybetle-5

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あたらしいバンドの初舞台が、なぜか

地元サイタマでも、東京でもなく

青森県の港まち、八戸、というのが、シブすぎる。

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「遠いので、だれもこれないとおもいますが、」という

ライブ告知に、シビれる。

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(のぶ)

2016年10月26日 (水)

サッサン、増毛、シャケの遡上は、いのちがけ

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シャケの遡上。

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増毛の観光マップによると、

町外れの川に、

シャケが遡上しているのがみられるかも、とある。

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河川敷の土手をおりると、

カラスやかもめがいっぱいいる。こわい。

なんか、岸辺に、死の気配がただよっている。

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あ。水面にシャケの魚影がみえる。

よくみると、水中に、けっこういる。

もうからだは傷だらけで、白っぽくなり、

遡上をするちからは残っていないみたいだ。

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うまくいったあとなのか

うまくいってないままなのか

あたまは上流に向かい、流れに逆らって泳いでいる、

ということは、まだ旅の途中で、

本懐を成し遂げていないのかもしれない。

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力尽きて、岸辺で鳥たちの餌食となったシャケもいる

水中にいるシャケたちも、もうじき死ぬだろう

ぜんぶ、いのちがけ。

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この岸辺には死の気配がただよっているが

ビンビンかんじてくるのは、むしろ、

シャケたちが燃え尽きるまで生きたあかし

いのちがけのすがただ。

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2016年秋 北海道の旅 編 おわり。

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(のぶ)

2016年10月25日 (火)

サッサン、増毛、甘エビは初々しい彼女にとろける

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つぶ貝  甘エビ。ものすごくうまい。増毛駅内。

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きょうはいい日にしよう。

宿を早めに出た私は、港のほうに歩きながら、

あさ、増毛のまちのゴミ拾いをする。

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そのうち、港の鮮魚店が開店して、

獲れたての増毛産の魚介がならぶ

魚って!見てるだけでたのしい

それぞれ試食ができて、うまいうまいうまい!

チョーシのって、試食だけで、朝食食べたい

朝から、ちょうたのしい。

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増毛名物の甘エビを買おう。

エビにも何種類かあって、どれがいいんだろ?と迷っていると、

高校出たての初々しさの女の子店員がいる

お、けっこうかわいい。

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ベテラン女性店員がいない、わずかな隙を見計らって

「甘エビを買いたいんですけど、どれがいいですか?」

高校出たての女の子店員に尋ねる

「お刺し身としてたべるなら、こちらがいいとおもいます。」

と女の子店員は一生懸命に答える。

うん。なかなかかわいい。

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「これは、増毛産、って書いてないけど、

このへんの甘エビじゃないの?」と私が訊くと

「あっ、それは。増毛のすぐとなりの港のことです。」

と女の子は申し訳なさそうに答える。

うっ。ひじょうにかわいい。

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「そっか。じゃあ、増毛みたいなもんか。」と私が言う。

「はあ。」と女の子は困ったかんじではにかむ。

ヤベ。クソかわいい。

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かわいい子だな。

高校卒業して、ここに就職して

こんなかわいい子が

これからこのまちでどんな人生を歩むんだろう

と、彼女のことをずっとかんがえながら

廃線が決まっている

増毛駅のほうへ向かって歩く。

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(のぶ)

2016年10月24日 (月)

サッサン、増毛、きょうはいい日になるといいね

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宿の前から、あさの日本海。 増毛

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寝ている

この部屋の窓からは

日本海がみえないのだけれど

潮騒はきこえてくる。ざっぱーん。ざっぱーん。

潮騒、気になってしまうと、ちょっと、うるさすぎる。

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きのう、内地で、でかい地震があったらしい。

この宿は日本海は目の前。(写真)

ざっぱーん。ざっぱーん。

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津波きたら、なに持って逃げよう。

いや。ここじゃ、逃げられない。死ぬな。

津波こわい。なに持って逃げよう。

寝られない。

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深夜

私の日本海が望めない部屋に、ひびく着信音。

波照間で出会った彼女からのメールだ

このまちにやってきてから

すっかり乱れ、ささくれ立っている私のこころが

さぁーっと、みずみずしくなり、ふわっと、あたたかくなる。

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私たちは、猫のはなしをしている。

そろそろ猫に会いたくなったんじゃない?と彼女は言う。

私はそろそろあなたに会いたいな、と言う。

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朝6時に、目覚める。

メールを彼女に送る。

おはよう。

きょうはいい日になるといいね。

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(のぶ)

2016年10月23日 (日)

サッサン、増毛、チョーシのった火を消すなサッサン

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ニシンの煮付け 地酒「國稀」 うまい。

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(前回のあらすじ)

宿の女将さんとのやりとりで、

すっかり気持ちが乱れてしまったサッサンは、

まちのゴミ拾いをして、こころを清らかにしようとするも、

ゴミ箱のないまちに、さらにこころを乱したのであった。

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ゴミを捨て、コンビニを出た私は、

そろそろ腹が減ってきたので

晩御飯をたべる店をさがすことにする。

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まちを歩くも、どうも私が入りたいとおもうような

店構えのお店がない。

入る前から、「どうせ、こんなもんだろうな、」と高をくくる。

サッサンは、いま、ほんと性格がわるい。

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ひどい偏見だ。わかってる。

でも。店の中身は、店構えにあらわれる、ともおもってる。

サッサンセンサーが、この店はよせ、この店もよせ、と命じる。

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港町。いい店で新鮮な魚介を食べたいところだが、

サッサンセンサーは、どうもそんな店はなさそうだ、という。

明日、あさ、鮮魚店で、

自分で刺し身を買って食べたほうがいい、とセンサーは私に告げる。

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さんざん、まちをうろうろ歩き、悩んだ末、

けっきょく。そばを食べることにする。

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まずは一杯

ニシンの煮つけに、増毛の地酒「國稀」を合わせる。

ニシンすごいおいしい。國稀うまい。

ばっちりだ。ニヤニヤ笑っちゃう。感動した。

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店には、わかい女性がひとり。

あなたが、このニシンを煮付けたのだろうか。

奥に、おばあちゃん隠れてない?

たいしたものだ。すごいうまいぞ。

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店には、店主?の彼女と、客の私しかいない。

いつもの、旅サッサンなら、チョーシのって、

「ニシン、すごいうまいです。これ、あなたがつくったんですか?」

とかグイグイ切り込んでいくところだが、

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さっきまでの、宿の女将さんとのやりとりが、

しずかに、私を臆病にさせる。

なんか、このまちに来てから、

チョーシのったサッサンはうまくいってない気がする。

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ニシン、すごいうまいのに

國稀、すごい合ってるのに

チョーシ封印。なにも言わないで、黙々と食べ続ける。

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「おいしいです!」と伝えるべきタイミングは去ったな

ばかだ。なんか絡んでいけばいいのに、

などとおもいながら、

そのあと、淡々と、そばを食べ、店を出る。

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チョーシのって生きろ。

勘違い男でいい、ただのバカでいい、

空気読まないやつでいい、

チョーシのって生きるほうが、ぜったい、いい。

やっぱり、ゼッタイ、そうしたほうがいい。

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日本海に面した宿に向かって

まっくろな海がものすごく荒れている

ざっぱーん!ざっぱーん!

音だけがする方に向かって歩いていく

こわい。

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(のぶ)

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