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2010年3月25日 (木)

2010年、もう一度郊外について考える

郊外とはなにか

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競歩する女子、のことを考えていたら、

私は、もう一度、郊外について考えてみよう、と思った。

ただし。前と違って、「風景」としての郊外ではなく、

「ひと」を中心とした郊外を考えよう、と思った。

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業務用食料品店にて、太った母娘が買い物をしていて

娘は中学校のジャージ(ネーム入り)を着ていて、

母親は、メンソール煙草と香水の匂いがプンプン、

刺繍入りのGパンははちきれそうなくらいパンパンである

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だだっ広い店内には、小田和正が流れていて

有線だから1曲で代わると思っていたら、次も小田和正。

3曲目も小田和正。つまり店員?が小田和正を流していて

ジャージ娘が「なんか、さっきの曲のイントロと似てる」

とか母に話しかけるが、買い物に夢中な母には届かない

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業務用の食料品店というところは、例えば、

醤油なら、家庭サイズにはない大型のものがあり、

冷凍食品、アジフライ大10個入りが298円で買えたりする

(安価な居酒屋や弁当屋などで使われるのだろう)

大量に仕入れるからか、店内のものは何でも安い。

全商品、モノが大きい。陳列は整然としている。

日本離れした印象を受ける店内である。

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そういう空間に、中学校ジャージ(ネーム入り)の娘と

シングルマザーと思しき派手めな母、太った母娘がいる

そして小田和正の切なげなポップスが延々とながれ、

娘が母に「なんか、イントロが前の曲と似てる」と言う。

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たとえば、郊外とはこういうものであったのではないか。

私は郊外を、アメリカのハイウェイ沿い風イメージで捉え

目の前の平凡な郊外をドリーミンに変えていく、

カントリーロックにのせて、そういうことをしてきたが、

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実際、国道沿いのファミレスは何軒もつぶれ、なくなり

目の前には「アメリカ」とはもはや別の場所へ向かう、

奇妙な郊外風景があり、

私のリアルは、カントリーロックと以前ほど寄り添わない。

これは事実だ。この一年で郊外は随分変わってしまった

2010年、この奇妙な郊外風景は、

単に風景を映すだけでは描ききれない。

ジャージ姿(ネーム入り)の女子中学生とか、が必要だ。

競歩する女子を考えているうち、面白いことになってきた

(のぶ)

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