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2011年3月26日 (土)

23日ライブ終えて その2 震災に対して歌う

おもい、いろいろ (なぜ、誰のために歌ったか)

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たぶん、いま、バンドには、二種類あって、

震災があっても、いつも通りのライブをするバンドと、

震災があったから、いつも通りのライブをしないバンド。

で。グリマーズ連(というか、私)は、震災から10日、

いつも通りのライブをやる訳にはいかない

そう思ったので、『tomorrow2』という曲をやりました。

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『Tomorrow2』

何の手がかりもなく避難所へ戻る

からだはクタクタさ

ちくしょう、かならずおまえ探し出すから

たのむから 生きててくれ

つらい この時を越えて

ぼくら 今日を生きていく

嘆かないで あきらめないで

(2)

こんな近くにいるお前なのに

死んでいる

閉じたその瞼を開けてほしい

前のように 前のように

つらい この時を越えて

ぼくら 明日を夢見ていく

安らぐ日が きっと来る

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これが歌詞です。ピアノ伴奏の打ち込みで、

ステージ上に、私ひとり立ち、歌いました。

19世紀、米作曲家、S・フォスター作『Hard Times』

(『厳しい時代はもうやって来ない』1854年)を基調とした

暗くもあるが、凛とした強さもある曲調に、

歌詞には「直接的に過ぎる言葉」が選択されています。

はじめ、私のつくった歌詞は、

遠回しに、悲嘆・死・再起、をイメージさせるものでした。

ライブ2日前のリハスタでそれを歌った時、メンバーが、

「なにも伝わってこない、」と、

「きみが、今回のライブで、本当に、

震災に対して何かを伝えたいのならば、

このままの歌詞ではダメだろう」と助言してくれました。

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そもそも、どうして、そこまでして何かを伝えたいのか。

そもそも、誰に伝えたいのか。

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私個人的には、

1.被災ということを、まず想像すること、

2.リアルタイムで、気にして生きている、ということを、

なにかしら表明し続けていくこと、

そのような態度が、いま、大切だとおもっています。

2は、義援金や物資など、何かしら寄付するということ、

もしくは、ニュースで報道番組を見続けることでもいい。

とにかく、「関わろうとすること」「関心をなくさないこと」

「被災地の事を、気にし続けて生きていること」

そういう態度こそが必要だと思っております。

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私のそんな態度は、善意というより、

ひととして、今、あるべき態度をとりたい、

「自分勝手な気持ち」といった方が、しっくりきます。

ほんとうの被災者ではない者に出来ることは、

自分勝手な気持ちを、いかに

被災者に寄り添わせるか(出来れば、寄り添えるか)

にかかっている、と思います。

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そのうえで、『tomorrow2』の歌詞、

私としては、無関心でいないこと、その表現方法を、

「直接的に寄り添ってみた」ということです。

こうしてみると、

このうたが必要なのは、被災地の方々ではなくて、

被災地以外の、震災後、特に何も生活が変わっていない

ひとたちなのかもしれません。

『tomorrow2』は、被災地以外のひとたちのためにある。

この曲を披露するにあたって、

まずやるかどうか・歌詞・演奏形態・曲紹介のmcまで、

メンバー3人で随分話し合いました。

冗談や、よこしまな気持ちで絶対できることではないし、

私なりのおもいを、音楽であらわしたつもりです。

(のぶ)

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