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2011年4月 7日 (木)

震災から26日 東京の、ある母子

がんばれ、タイチ!

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電車で。男の子(3~4歳?)が泣いている。

「え~ん」とか「あ”~」とか泣くような子供泣きでなく、

「うぐっ、うぐっ、」と、悲しみを堪えるも、想いあふれて、

渡辺謙のような男泣きを、午後の電車で泣いています。

興味を覚え、近くに位置し、母親との会話を聞きます。

要約すると。その子は、きょう行われた、

なにがしかのお稽古か、さもなくば、発表会で、

つい、だらだらしてしまったらしく、

周りの子に比べ、全然良くなかったらしい。

それに激怒した母親。周りの子と比べたがる母気質に

私個人的には疑問があったが、しかし最終的には、

母親がこんな風なことを言ったから、おもしろかった。

「何度でもあると思ってるから、ああいうことするんだ。

あれはもう、あの一回で終わりなんだよ。

今日、タイチがしたことは、もう取り返しがつかない。

タイチは、もう絶対、あれをやり直せないんだからね」

そう言った。

(もう絶対、のところで、タイチが敏感に反応し、むせび泣いた)

わずか三歳で、何をやったんだ?タイチ?

三歳で、絶対取り返しのつかないことって、なんだ?

そばで聞いていた野次馬の私は、

「いや、タイチ、気持ち次第だ。何度でもやり直せるぞ」

そう言ってやりたかったが、母親が怖いので、言わない。

でも。もしかしたら。

タイチは、きょう、もう絶対取り返しのつかないことを、

うっかり、してしまったのかもしれないな、と、

ふたりが電車を降り、ぽっかり空いたその空間を、

感じながら、私も思った。

(のぶ)

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