« 犬を保護する 26日目 飼い主の顔 | トップページ | 犬を保護する 36日目 ぺディグリーおそるべし! »

2012年10月14日 (日)

犬を保護する 28日目 しっぽを振ってくれた

Pa0_0817
犬。

--

実は、まだ一度も私にしっぽを振ってくれたことがなかった

「この犬は、きっと、しっぽを振らないタイプの犬なんだ」そう思いはじめていた。

--

--

河川敷で衰弱しクルマに轢かれそうだったのを助け、保護している。

犬と暮らすことの大騒ぎ、

出逢いの熱狂は過ぎつつあり、

私はキャベツを食べさせ、健康犬にしたがっているし、

犬はジャンクフードの香ばしい匂い、ぺディグリー社製の乾燥えさに夢中である。

--

運命的な出逢いをする前の人生、今までに築き上げてきた価値観を、きちんと整えなければいけない時期にきている。

価値観の違いはもちろんあって、そのぶつかり合いを簡単にあきらめてしまうのか、

それとも、その違いを乗り越えていく(いきたい)強い気持ちがあるのか、が問われている。

--

--

きょうは、散歩中、いったんは通り過ぎたおじいさんが、

もう一度振り返って、「えっ?かわいいねえ~」と歩み寄ってきたほどだ。

おじいさん、犬がそうとう気に入ってしまったらしく、あたまを撫でたりしながら、

「この犬はマルチーズですか?いま、一歳くらいですか?」とか訊いてくる。

「たぶんマルチーズとなにかの雑種だとおもいます」「最近、拾ったばかりで、医者によると10歳超えているらしいです」と答えた。

--

「そんなにかわいがってくれるなら、どうですか?この犬、引き取ってくれませんか?」

そういえるタイミングはいくらでもあった。

おじいさんは、犬にぞっこんだったのだ。

でも、言わなかった。もはや私には簡単には言えない。

--

--

夜。外出して、帰っていくと、

玄関で、犬が私に駆け寄ってきて、

前の両足を私に預けて、きゃんきゃん吠えている。

見ると、しっぽを左右にぶんぶん振って。初めて見た。

えさもなにもあげていないのに、ただ、私の帰りを喜んでいてくれるような気がして、グッときた。

--

もちろん。私のことが、あの狂い立つほど美味しいぺディグリー社製の乾燥えさをくれる良いひと、という認識に至ったから、なのかもしれない。

それならそれで、いいとおもった。

私は、きみのそういうところも好きだと、おもう。

私のきみへの愛は、「キャベツよりもぺディグリー社製の乾燥えさを選ぶ価値観」なんかで揺らぐものではないのだ。

--

--

ラブソングへの助走のつもり。

泥犬ブログ、たのしんでいただけてますか。

犬のうたをつくるわけではありません。あしからず。

(NB)

写真は、首を少し傾げて、小雪風。

大人の女が、風に吹かれ、しなをつくる。

« 犬を保護する 26日目 飼い主の顔 | トップページ | 犬を保護する 36日目 ぺディグリーおそるべし! »

のぶ記」カテゴリの記事