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2014年1月19日 (日)

あなたを気にしている

「おちびちゃん、おいでおいで。かわいいねえ。」

クリスマスの夜、以来の再会、

18歳のハスキー犬を亡くした、80代くらいの老紳士が、のらちゃんに声をかける。

老紳士。身なりがしゃんとしていて、声がシブい。

そんなひとと話している状況が、なんかうれしい。

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老紳士が、ジョギング中の50代後半?の男性に「おぉ、久しぶりだねえ!」と声をかける。

「ああ、どうも、お久しぶりです。」なんて老紳士に言いながら、男性が私たちの輪におずおず入ってくる。

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その男性が随分昔から私と同じジョギングコースで運動していることは知っていたが、

とくにきっかけもなく、

何年も、一度も会話をしたこともなかったし、目くばせ的なあいさつをしたこともなかった。

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老紳士が会話の中心となり、「おちびちゃんをみてると、また犬が飼いたくなっちゃうよ、」とか笑顔で男性と私に話している。

そんな会話がひと段落した後、

50代後半男性が突然、私に向かって、

「最近、走っていないのですか?」と訊いてきた。

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私はびっくりしてしまって、

感動した。

男性が誰かは知らない。今まで何年も一度も話したこともない。けれど、

私も、男性が春秋は緑のジャージを着て、冬は白いジャージを着て、ダッシュを中心としたトレーニングを何年も続けていることは「気にしていた」。

男性は、私が最近走っていないことを「気にしていた」。

だから何?と言われても、困るが、とにかく、

私も、男性も、お互いの存在を「気にして」生きてきた、それがいま、あきらかになったのだ。

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「気にしている」、そうして生きていることを、

いちいち確かめることはできないし、普通、しない。

大抵は、私たちのこころのうちで、誰にも知られることなく消えていく。

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でも。ちゃんと「気にしている」ものなのだ。

そのことはあまりにもナイーブすぎるかもしれない。

何かきっかけがなければ、なんにもならない。

でも。

私が誰かを「気にして」生きている、誰かが私を「気にして」生きている

なんで、こんな何にもならないことが、けっこう大事なことにおもえるのだろう。

(NB)

グリマーズ連の「気になる」ライブ

1月27日(月)

新代田FEVER

3月5日(水)

新代田FEVER 「おぢまん企画」

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