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2014年3月 8日 (土)

小田和正が流れジャージ姿(ネーム入り)の女子中学生が

「小田和正が店内に流れている」という内容をむかし書いたなあ、と思い立ち、

なぜか、急に再読したくなって、読んでみたら、

いま、私がやりたいことのヒントがあった。

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ポイントは、(私以外の)登場人物がいる、ということ。

登場人物が、何を着て、何を話し、どのように行動するか、

そこから、私が感じている「空気のようなもの」を伝えたい、

私がいま、やりたいことは、きっと、そういうことだ。

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『2010年、もういちど郊外についてかんがえる』(2010年3月の記事)を、一部編集して転用。

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業務用食料品店にて、太った母娘が買い物をしている。

娘は中学校のジャージ(ネーム入り)を着ていて、

母親は、メンソール煙草と香水の匂いがプンプン、

刺繍入りのGパンははちきれそうなくらいパンパンである。

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だだっ広い店内には、小田和正が流れていて

有線だから1曲で代わると思っていたら、次も小田和正。3曲目も小田和正。

つまり店員?が小田和正を流していて

ジャージ娘が「なんか、さっきの曲のイントロと似てる」

とか母に話しかけるが、買い物に夢中な母には届かない。

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業務用の食料品店というところは、例えば、

醤油なら、家庭サイズにはない大型のもの(2~4ℓ)ばかりであり、

冷凍食品、アジフライ大10個入りが298円で買えたりする。

全商品、モノがやけに大きく、とても安い。

陳列は整然としている。

日本離れした印象を受ける店内である。

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そういう空間に、中学校ジャージ(ネーム入り)の娘と

シングルマザーと思しき派手めな母、太った母娘がいる。

そして小田和正の切なげなポップスが延々とながれ、

娘が母に「なんか、イントロが前の曲と似てる」と言う。

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たとえば、郊外とはこういうものであったのではないか。

私は郊外(サイタマ)を、アメリカの郊外イメージに見立てて

目の前の平凡な国道の町並みをドリーミンに変えていく、という歌づくりをしてきたが、

実際、国道沿いのファミレスは何軒もつぶれ、なくなり

目の前には「アメリカ」とはもはや別の場所へ向かう、

奇妙な郊外風景がある。

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2010年、この奇妙な郊外風景は、

単に風景を映すだけでは描ききれない。

ジャージ姿(ネーム入り)の女子中学生とか、が必要だ。

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ここからは、2014年のはなし。

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私は未だに、この話、妙におもしろいとおもってる。

そこに流れているのが、小田和正、ってのが、なんとも、いい。

もし、伝わっていなかったら、残念だ。

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私は当時これらのことを、歌詞というかたちにすることはできなかった。

しかし、いまなら、少しはかたちにできるかな、と感じている

ポイントは、登場人物を動かしていくことだ。

大事なのは、ひとがうごめくことでうまれていく「空気」を伝えていくこと、

(NB)

グリマーズ連の「空気を伝える」ライブ

未定!

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