« ANATAKIKOUのワンマンライブに行く | トップページ | 中田久美監督のタイムのタイミングについてかんがえる »

2014年11月14日 (金)

渋谷のラーメン屋でかんがえたこと

渋谷。ライブを観に行く前に、

ラーメン屋に行きました。

むかし、そこで食べたチャーシューがものすごくおいしかったし、

ひさしぶりに、あのラーメンがたべられる。

ちょっとたのしみでした。

^--

^--

日本人の店員がアルバイトの中国人をいじめている。

わざと小さな声で、わざと不明瞭なことばをつかって、

中国人のアルバイトに向かって、

冷たく、「~をやれ」「~しとけ」と言う。

--

日本人の私でもちゃんと聴き取れない指示だから、中国人のアルバイトがもう一度訊き返す。

それに苛立つ日本人の店員。

「っから、~しとけ、って言ってんだろ!」と怒鳴る。

--

不快である。ばかみたいだ。

こんな店、入るんじゃなかった、とおもう。

やさしそうな中国人アルバイトの青年に、こころから同情する。

--

--

私は、赤サンゴを密漁する中国船の大群の映像をみると、イラっとするし、

日中首脳会談のときの、相手の目も見ずに、あいさつにまともに応じようとしない中国側トップの振る舞いに、ムカっとする。

--

ところで。

自分の威厳を保とうと、あえて、無礼にふるまう、というやりかたもあって、

「おまえと私とは対等の立場なんかじゃないんだからな、」ということを無言のうちに伝えようとする。

^--

北野武監督『アウトレイジ ビヨンド』で、

関西やくざ本部に助けを求めに行った、光石研&名高達男(関東やくざナンバー3、4)が、

「きょうは会長、いらっしゃるのでしょうか?」と西田敏行(関西ナンバー2)に訊く。

それに対し、

「ん?会長がいらっしゃることと、おまえらがここに来ていることと、なんの関係があるんじゃ、」と西田敏行は冷たく突き放す。

やくざは、対等ではないこと、上下関係が存在すること、をきっちりわからせようとする。

^--

そのようなやくざのやりかたは、私たちも、かたちを変えながら日常でけっこうやっているものだが、

今回、中国側のトップがやった、あの場面は、

「あえて、親しくする」くらいの方が、したたかで凄味がある。

おもいを露骨に態度であらわすのは、稚拙で、洗練に欠け、野暮で、古い。

^--

^--

さて。ラーメン店。

日本人の店員の、中国人のアルバイトに対する振る舞いは、

どんな上下関係があるのか知らないが、

体格の良い中国人アルバイトがいじわるにもめげず、いつもにこにこしていて温和だから、

それがかえって、

小柄で陰気な日本人店員のみにくさ、みっともなさを浮き上がらせている。

^--

^--

私たちは「こっちよりこっちの方に思い入れがある」という選択をどこかでしていて、

スポーツを観れば、日本代表の動きを中心に試合を眺める。

たとえば、『ランボー 最後の戦場』という、スタローン自身が監督した、救いようのない映画では、

ランボーが敵を殺し、とにかく大量に人が死んでいく。

そこに快感を求めるかのような、ひどい映画を観ていて、

なぜ、私はランボー側に思い入れをしているのか、

なぜ、私はランボーが放つ矢が敵にあたると、「物事がすんなり進んでいく」気がするのか。

私はふしぎでしょうがなかったが、

^--

私はラーメン屋で「思い入れのある方」とはどっちなのか。

日本人か、温和な方か。

赤サンゴと温和なアルバイトは関係があるのか。

いじわるで陰気な日本人は私と関係があるのか。

^--

(のぶ)

« ANATAKIKOUのワンマンライブに行く | トップページ | 中田久美監督のタイムのタイミングについてかんがえる »

のぶ記」カテゴリの記事