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2015年7月14日 (火)

血を抜かれながら泣く または大塚家具の前で泣く

病院で、

採血することになって、

おれ、血を抜いたことってあったっけ?

針が刺されるんだ。ちょっと緊張する。

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注射の針が刺される。

チクッ。痛い。痛いけど、先日の歯科医での、ド派手な痛みの記憶がまだ私には残っているから、

あれに比べたら、全然ヨユー。たいした痛みではない。

でも。痛いって、いちいち、こころに負荷というか、ストレスはかかる。

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父親のことをおもいだす。

病室で毎日、腕に針を刺されて、あれやこれや。

「あの看護婦、刺すのヘタなんだよな、ったく…。」

ちゃんと小言も言いながら、腕に針を刺した跡がいっぱいあった。

あのときはまったくわからなかったけど、

毎日毎日、こういう地味なストレスを朝から経験しながら、父は大変だったなあ、とおもった。

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刺された針から、つぅーっと、血が抜かれていく。

こういうの、前にやったのいつだっけ?思い出せない。

注射のなかに、あまり鮮やかではない赤で、私の血が溜まっていくのを見ている。

ふと。

のらちゃんだ

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のらちゃんの最後の日。

朝一番で病院に連れて行って、検査をしてもらった。

原因をはっきりさせたい、ということで、採血をし、検査をすることになった。

のらちゃんがんばれ、診察室から私は出て行く、

のらちゃんは獣医さんの腕に抱かれ、私のほうを見ていたか。

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のらちゃん、こんなことしたんだ…

そうおもった瞬間、泣いた。

急に目に涙がじわーっと溢れてきて、おわおわしてきて、涙がぽたっと落ちる。

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いい大人が、採血されて、痛くて泣いているみたいで、ばかみたい。

看護婦さんも、「もうちょっとですからね~」なんて言って、私を気遣ってくれるが、

「採血くらいで、このひとはなぜ、号泣手前まで来てるんだろう? きもちわるい。

てか、あたし、そんなにヘンな採血してる?」と、

看護婦さんも、ちょっと動揺してるかもしれない。

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大塚家具の前を歩いていて、久美子社長のことをかんがえていたら、

ふと。

あの朝は、ああするより他に選択肢はなかったんだ。とおもった。

らふらののらちゃんを、そのまま、何も分からず何も手を打たず、うちでただ見守る、なんて、

なにがなんでも、絶対出来なかった。

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そうおもったことは、少し私の気を楽にさせてくれた。

でも、それは私の勘違いだったのだ。

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(のぶ)

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