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2016年3月24日 (木)

サッサン、関西へ行く  福井市 フェニックス通りを歩く

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フェニックス通り。 福井地方裁判所まえ

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福井市には、「フェニックス通り」という名の通りがある

駅構内で周辺地図をみたときから、

私はずっと気になっている。

『武州オンザロード』歌詞で使っているように、

私は「フェニックス」ということばが好きなのである。

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駅から、導かれるように、フェニックス通りへやってきた。

なんとなく歩いていると、

去年の、3月23日のお昼前

のらちゃんが息を引き取った時間がちかづいてくる。

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ついにそのとき

フェニックス通り沿い裁判所前の広場で、

私は立ち止まり、

誰もいないし。ひとりで黙とうをする。

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もちろん、ちょっと気持ちわるく、異様だ。わかってる。

ま、誰もいないし。

一分でいい。

この時間を、立ち止まって、目をつむる以外に、

ほかに、なにをしようというのか

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のらちゃん。

おれ、いま、

福井のフェニックス通りというところにいるよ。

まったく。こんなところで、なに、やってんだか。

でも。これでいいんだよね?、のらちゃん。

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「フェニックス通りって、名前の由来はなんなのか?」

うちに帰ってから、インターネットで調べれば、きっと出てくるだろう。

そうはおもったけど、

福井駅に着いた私に、いろいろ親切におしえてくれた

駅の観光案内所の女性に直接訊きたい。

ふたたび立ち寄ってみる。

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観光案内所の女性は、やっぱり、ちゃんと由来を知っていて、

それはつまり、こういうことになる。

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1945年7月、戦争末期、軍需産業が盛んだった福井市は、

米軍による大空襲を受け、壊滅的な被害をうけた。

それはひどいものだった。

戦争が終わり、なにもなくなった福井の町は復興に向けて、なんとか歩み出す。

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ところが、大空襲から3年後

(3年かけて)復興しつつあった福井市に、

福井大地震(震度6)が起こる。

町はふたたび壊滅的な状況となる。

ひとびとのこころをくじく、それはひどいものだった。

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さらに、大地震から一ヵ月後

福井市に、こんどは河川の氾濫、大洪水が襲いかかる。

町はまさに壊滅的な状況となる。

それはひどいものだった。

それでも、ひとびとは復興に向けて動き出す

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フェニックス!

考えていた以上の「由来」が返ってきて、びっくり。

そのはなしを聞いているうちに、

福井の人々が苦難のたびにそれを乗り越えてきたことをおもい、

私はなんだかアツいものがこみ上げてきて、

うるうるきてしまっている。

福井駅の観光案内所。

ここは、べつに泣く場所なんかじゃないが、

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何度も壊滅的な被害、街の死をむかえながら、

それでも、不死鳥のように、何度でも生き返る。福井。

話す女性も、だんだん熱が入っているようだし、

聞いてる私も、だんだん熱が入ってきて、

もはや泣きそうだ。(てか泣いてる。)

なんかふしぎな一体感が生まれている。観光案内所。

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「ここで仕事してて、フェニックス通りのことを訊いてきたのは、

あなたが初めてでしたよ、」と

女性はなんだかうれしそうに言う。

ふつう、ひとは駅の観光案内所で泣かない。

『ルアーブルの靴みがき』を観たときのような、

「生き返る」ということに立ちあえた気分。

おもわぬ展開に、私も、とっても、うれしくなった。

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(のぶ)

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