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2016年4月16日 (土)

田崎真也ワインサロンで、ぬれた犬の毛の香りを知る

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神戸。三ノ宮。

薄暗い店内、一番奥のテーブル席についた私たち。

私が頼んだワインが運ばれてきて、

グラスをまわし、鼻を近づけ、ふわっと匂いをかぎ、一口。

田崎真也を意識して、優雅にワインを飲む、ソムリエサッサン。

いざやってから、遊びが冗談になってないことに気づき、地味に恥ずかしくなる。

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ところで。

「たさきしんや」の漢字表記を確かめるために、一応、検索をした。ら、

田崎真也ホームページに「ワインレッスン」みたいなものがある。

神戸で私はワインがおいしかった。けっこうおいしかったのだ。

「あ、きっかけだ。」ひらめきを感じ、

急遽、連絡して、ワインレッスンに参加することにしてみた。

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「天橋立ゴミ拾い、ひとりボランティア」のつぎは、

「田崎真也ワインレッスン」なんて…。

私はどこまで遊びで、どこまで本気なんだか、

自分でも、ますますわからなくなってきたぞ。

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東京。虎ノ門。

たかくそびえる、虎ノ門ヒルズを通り過ぎ、

愛宕山という、都心にこんもり盛り上がった、

新緑の山を、私は登っていく。

おしゃれな山の上に「田崎真也ワインサロン」はある。

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「気軽なワインレッスン」には、若い先生が担当し、

ワインとはなんぞや、をおしえてくれる。

久しぶりに、ものを教わる授業、がたのしい。

「おれ、こんなところで、なにやってんだろ、」

そうおもって、授業中、にやにやわらう、生徒サッサン。

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授業後半は、白2種、赤2種をテイスティング、飲みくらべ、である。

ワインが注がれたグラスを持ち、ちびちび飲んでは、

香り、味わい、それぞれのワインの特徴をつかんでいく。

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自分はどういうものが好みかは、なんとなくわかるし、

それぞれ、ちがうことは、なんとなくわかるが、

香り、味わい、において、

どのポイントが、どれだけちがうのか、を正確に言い当てるのは難しい。

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「うちの田崎真也なら、ブドウの種類、産地まで当てます」と若い先生は言う。

マジか。信じられない。

そういうことを聞くたびに、

世界ナンバーワンソムリエ、田崎真也への尊敬はますます高まる。

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若い先生が「うちの田崎真也が~」と敬称を略することで、

そこに深い敬意、尊敬がこめられているのをかんじるし、

「田崎真也」の名前が出るたびに、

私と同じテーブルについた、いかにもワイン好きな女子が

うなずきながら、うっとりと、話をきいているから、

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ソムリエ田崎真也って、すごい男なんじゃないか。

なんだかよくわかんないけど。

なぜか私まで、そう感じるようになってくるから、すごい。

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授業中に走り書きした私のメモを読み返してみると、

「ぬれた犬の毛のような香り」とある。

授業中、先生の言ったことのなかで、いちばん印象的だったことば。

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ブドウの品種、産地、そういうことも教えてもらったが、

ワインうんちく語ることには、私は興味はない。

目の前のワインが自分にとって、どのような存在なのか、を

自分なりに、ことばによって、つかむこと。

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神戸三ノ宮のイタリアンの小さな店、薄暗い店内で、

「ああ。ぬれた犬の毛のような香りがする、」と

さらっと言えたら、

波照間で出会った彼女を、

もうちょっとは、たのしませることができたかもしれないな。

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(のぶ)

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