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2016年4月 6日 (水)

サッサン、関西へ行く 神戸の街を朝ランニングする

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サッサン。メリケンパーク 神戸港

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翌朝。

ホテルのチェックアウトの時間まで、

神戸の街をランニングすることにします。

も、

きのう、波照間で出会った彼女とふたりで歩いた道を、

ついつい、たどってしまう、ばかな私です。

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きのうと同じの、坂のまち、すてきな神戸。

けど。一人で走ってても、なんか、つまんない。

なんだか、うつろな。ロンサム神戸。

同じ道。こうも、ちがうか。

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神戸港が見渡せる丘、桜の木がならぶ坂道を

アジア系の若いカップルが、

タイヤがどうも言うことを聞かないキャリーケースを

オロオロと不器用に、ゴロゴロと引きずって、歩いている。

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なぜ、こんな丘の上まで、ばかみたいに持ってきたキャリーケース

このまま、山のてっぺんのハーブ園まで、ばかみたいに引きずっていくんだろうなあ…

本人たちも、困難な、ばかみたいな状況を、もはやたのしみはじめているみたいで

そうなったら、ふたりは、しあわせそのもの。

そういうのは伝わる。

そばにいた、彼女も私も、ほほえむ。

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神戸港、広がる海を見渡しながら、

「関空は、あのへん。

ずーっと先のあすこに、高いビルがみえるやろ。あのへん、」

彼女は指を指しておしえてくれるが、

私には、それが「どのへん」なんだか、どうもよくわからない。

彼女は何度も何度も、根気強く、おしえてくれるが、

関空がどこにあるのか、私はばかみたいに、さっぱりわからない。

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きょうは、きのうとちがって、海がかすんでいて、

大阪の方角は白くぼやけていて、よく見えない。

まだ桜は、咲きはじめたばかりで、

一分咲き、といったところ。

「まだ、咲かへんね、」と、きのう彼女は言っていた。

「まだだなあ。」と、きょう私は言う。

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すべてが、うつろ。

洋館の建ち並ぶ北野も、

南京町も、ポートタワーも、メリケンパークも。

そこにいた私たちが何をし、何を話していたか、

いちいちがよみがえり、

ここにはもうなにもない。

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南京町の豚まんを、エディ兄さんに、おみやげに買ってくか

彼女がいろいろ案内してくれた神戸のパン屋でバゲットを買おう

はやくホテルに帰って、チェックアウトの時間までに、シャワーを浴び、荷物をまとめないと

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急に「いそがしい、いそがしい、時間がない」言い出して、

ばかみたいに速すぎるペースで走る。

ばかみたいだ。ばかみたいだ。

聡明な彼女は歩きはしなかった、ただの大通り、

三ノ宮駅前の交差点からフラワーロード(長い坂道)を駆け上がっていく。

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(のぶ)

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