« サッサン、関西へ行く 神戸 ハーブ園で夜の桜の香りを嗅ぐ | トップページ | ブライアン・ウィルソンのうたう『神さましか知らない』を聴き、神戸にメールを送る »

2016年4月 9日 (土)

サッサン、関西へ行く 神戸 波照間で出会った彼女からプレゼントをもらう

^--

神戸、三ノ宮。

イタリアンの小さな店。夜遅く。

波照間で出会った彼女が、かばんから、

「はい、これ、あげる」

と小さいきれいな包みを、私に差し出す。

^--

「のらちゃんのことをおもいだして泣くのは、

もう、のらちゃんも望んでないとおもうよ、」

みたいなことを彼女は言って、

「あ、泣きそうだ、とおもったら、

すぐに、これを舐めるといい、」

^--

色とりどりのキャンディ。

「泣きそうになったら、すぐに舐める」

意味なんて超えた、否応のない処方箋、というか、

オートマティックなルーティン、というか、おまじない?

^--

とにかく。

彼女が示した「方向性」に、

私は、なにか、すっと、あたらしい段階に入ったような気がする。

^--

^--

「妻が逝って、私は、空ばかり写している。

元気になんか、なりたくないね。」

写真家の荒木経惟(アラーキー)が愛妻に先立たれて、あと、

そんなことを言っていた、と新聞で読んだ。

^--

「元気になんか、なりたくないね。」

私も、たしかに、そういうところがあったかもしれない。

エディ兄に、「ノラが死んで、あいつ、あたまおかしくなった、」と言われても、

泣きたいときは、自然に泣くにまかせてきた。

^--

これからは、

ただ泣く、でもなく

泣くのをこらえる、でもなく

あ、泣きそうだ、とおもったら、キャンディを舐める。口の中は甘い。

なんだかよくわからないけど、

次の一歩、前へ進んでいこうとする、たしかな手応えはかんじる。

とにかく。そういう方向性が、うまれた。

^--

^--

桜が咲いた。

ことしはいっぱい桜をみよう。そうおもった。

桜は満開。のらちゃんはいない。

なぜだろう。

私は泣かない。

^--

のらちゃんは遠くなったわけではない。

泣くという回路や方向性が、かわったのかもしれない。

よくわかんない。

とにかく、泣かなくなった。

^--

Pa0_0068_2
(のぶ)

« サッサン、関西へ行く 神戸 ハーブ園で夜の桜の香りを嗅ぐ | トップページ | ブライアン・ウィルソンのうたう『神さましか知らない』を聴き、神戸にメールを送る »

のぶ記」カテゴリの記事