« サッサン、関西へ行く 神戸 それはうたになる | トップページ | サッサン、関西へ行く 神戸 波照間で出会った彼女からプレゼントをもらう »

2016年4月 8日 (金)

サッサン、関西へ行く 神戸 ハーブ園で夜の桜の香りを嗅ぐ

^--

神戸の山の上

「神戸布引ハーブ園」のなかで、

香水の対面販売を行っている

きちんとスーツ着た行商のおじさま紳士に声をかけられ

私たちは、つい、なんとなく、足を止めてしまう。

^--

「夜の桜の香り」という香水を、波照間で出会った彼女に勧めてくる。

「桜に、香りなんて、あったっけ?」と私は横から口を挟む。

「桜の花に香りはありません。だから、

この香水は、あくまでイメージなのです。」

と、きちんとスーツ着た行商おじさま紳士はまじめに言う。

^--

ん?、

行商おじさま紳士の言ったことが、私にはなんだかおもしろくって、

「じゃあ、なんでもいいんじゃん!」と明るい声で言った。

^--

なんでもいいわけはない。

「夜の桜の香り」という香水には、この世に正解がない。

作り手のイメージが、受け手にどこまで共感されるか、

これはある意味、ちょっとした、たたかいである。芸術である。

^--

彼女は、4種類の香水の匂いを嗅いでは、

「ふむふむ、なるほど、」みたいな、何か考えている様子。

ちょっとのぞいてみました、にしては、ちょっと長い。何か買う気になったのかな?

私はうしろで、彼女と行商おじさま紳士との会話をみている。

はっきりいって、すごく、すてきな眺めだ。

^--

「ありがとう、」と

行商おじさま紳士に向かってあっさり言い、

彼女は対面販売をあとにする。

え?

^--

歩きながら、

「すげえな~。買わないんだ。

てっきり、何か買うんかとおもってた、」と私がちょっと興奮して言うと、

「買わんよっ。」と彼女はかわいく言う。

^--

^--

^--

「夜の桜の香り」は、なんかよかったなあ。

「あれ、自分が勝手にかんじたイメージを売ってるわけだからなあ。

勝負してるよ。もはや詩だよなあ、」

とイタリアンの小さな店で、ワインをちびちび飲みながら

私は熱っぽく話している。

^--

ふと。気づくと、

彼女は私のことを、じっと見ている。びっくりする。

彼女は私の目をしっかりとみながら、やさしくほほえんで、私の話を聞いている。

きれいな女性だな。

どうしてそんなにもしっかりと、ひとの目をみれるんだろうな、とおもいながら、

私は「夜の桜の香り」のたのしさを、ばかみたいに話し続ける。

^--

屋台風の中華料理屋では、横並びに座っていたが、

イタリアンの小さな店では、私たちはテーブル席に向かい合わせになっているから、

彼女の視線が、すごくまぶしい。

^--

^--

(のぶ)

« サッサン、関西へ行く 神戸 それはうたになる | トップページ | サッサン、関西へ行く 神戸 波照間で出会った彼女からプレゼントをもらう »

のぶ記」カテゴリの記事