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2016年9月

2016年9月26日 (月)

サッサン、かまボイラー復活ライブに行く

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かまボイラーのライブが終わって、

ライブすばらしくって、

もう、次のバンドなんか、観たくない。

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「バンドぜんぶ終わったら、お店にもどります。」と

ボーカル清水さんにメールして、

ライブハウスを出て、

東新宿の高層ビルの下で、ぼんやりしている。

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ああ、いいライブだったなあ。

かまボイラー、えらいなあ。

いろいろかんがえる。

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清水さんのブログで、そのむかし、

「バンドやめて、第二の人生が始まってる気がする

そして、それは、けっこういい人生だ、」

たしか、そんな内容のはなしがあって、

あ、それはいいはなしだな、とおもった。

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だったら、サッサンも、バンドなんかさっぱりやめて、

さっさと「第二の人生」をはじめればいいじゃない?、

そういう話ではない。(ないんだ?)

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私が言いたいのは、

ひとは別人になれる、生まれ変われる、ということである。

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よく、政治家が、

「あなたは、前にこう言ってましたよね?」と

過去の自分の発言を追及されて、困っている

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そういうのをみると、

私はいつも、

「あれは別人だ、わたしじゃない、」って言えばいいのに、とおもう。

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なにが誠実なのか。

それは、自分がもはや別人であることに誠実であることだ。

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だいじなことは、

別人になって、いま、どうしているかで、

あたらしいことに一生懸命ならば、

「別人」に無責任は生じないというか、

前のことなんて、のりこえられる。

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復活した、あたらしいかまボイラー

あたらしい清水さんのあたらしさは、

おれたちはもう若くはない

ズバリ、おっさんバンドであること、にある。

おっさんが、リアルで、ジャストな感じが、いい。

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私には、わかもののロックバンドが総じてつまらないのは、

わかもののせいじゃなく、私のせいでもない。

ロックバンドという音楽・芸能・文化が、21世紀、もはや、

わかもの(若々しさ)なんかを必要とせず、

わかものを拒んでいるからだ、と私はおもう。

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すると。

リアルで、ジャストな、おっさんバンドこそがイケてる

そうおもっていた私は、

あたらしい清水さんのやりはじめたことに、

私はけっこう嫉妬した。

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かまボイラー「2010」 http://sadamizu.seesaa.net/article/441905615.html

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(のぶ)

2016年9月25日 (日)

サッサン、リゾート急行で彼女の指輪をみつめる

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稲穂の車窓。山形。

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JR線の特別急行列車、

全席指定の「リゾートみのり」(新庄~仙台)には、

「みのりっこ」という、

車内移動販売やそのほか記念撮影などサービスをしてくれる、

かわいらしい半てんを羽織った、マスコット的?女の子がいる、らしい。

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新庄駅を出発。

車内放送で、

「これから車内に、みのりっこがまいります。」とアナウンスされる。

みのりっこ!。どんな娘なのかな。

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「みのりっこ」は、東北のおぼこむすめ。

背は小さく、丸い顔、赤いほっぺで、お国なまりをそのまま残す、いなかものだ。

高校出たての頑張り屋さん、サービス精神旺盛な娘で、

いま付き合っている彼氏は、自衛官で、実直なおとこである。

休日は彼氏のくるまで、高原の牧場とか、仙台のイオンとかに遊びに行く。

と、私は極めて勝手にそういうイメージをしていたら、

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みのりっこは、高校出たて、ではなく、

30代くらいの、長身細身の知的な女性で、

左手の薬指に指輪がはめてあって、

みのりっこは、既婚者なのであった。

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「え?。ええーっ? あなたが、みのりっこ?

あなたは、みのりさん、でしょ?

「みのりっこ」と名乗るものに、結婚指輪は、どうも違和感がある。

まあ、それも、私の言語感覚と、勝手すぎる偏見なのだが。

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最近

NHKの女子アナが、みんな結婚をし、テレビのなかで指輪をしている。

画面で左手薬指の指輪をしっかり見せる。かくさない。

いまや、女子アナだって、結婚しても降板させられず、そのままはたらく。

「女性が働き続けられる社会にしていこう、」という

NHKの良識あるメッセージなのはわかるし、私も大いに賛成だ。が、

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私たち、ばかなおとこたちは、

どうも、なんか裏切られたような、残念なきもちになる。

なんで既婚の女子アナのニュースなんかにつきあわなくっちゃいけないんだ。

と、はっきりと思ったことこそないが、

未婚(のはず)の女子アナのニュースのほうが観ていて、たのしい。

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べつに、彼女たちが未婚だった時期だって、

私たち、ばかなおとこたちに、彼女と付き合える、なんの望みもチャンスもなかったことは明らかなのだが、

それでも、私たち、ばかなおとこたちは、なにを期待しているんだろう

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彼女の愛が、たったひとりのおとこ(夫)に向けられているという事実が、

私たち、ばかなおとこたちにとって、どれほど重大なことなのか。

(このはなしは、女性にとっての

男性アイドル、イケメン俳優の結婚報告、その失意ということにも、あてはまるとおもう。)

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NHKの女子アナが、みのりっこが、

左手の薬指に指輪をはめて、

未婚者のときと同じようにはたらきつづけることに、

私たち、ばかなおとこたちは、なにが裏切られたというのか

既婚者であることに、なにをあきらめ、なにを残念がっているのか

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「可能性」ということの、もやもやした存在感が、

私たちが生きていくうえで、いかに重要なのか

それほどまでに大切なことなのか

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この、ばかすぎるもんだいは、

意外と根がふかい、と私はおもう。

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「2016年 東北の旅」編 おわり。

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(のぶ)

2016年9月24日 (土)

サッサン、酒田港で、のどぐろを取り逃がしアラに出逢う

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酒田港。黒バイ貝に、酒田の地酒「初孫」を合わせる

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酒田港の鮮魚店

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庄内産の「のどぐろ」のでっかいお刺し身があって、

のどぐろの干物は、サイタマでも高値で出回っているけど、

お刺し身なんて、サイタマで、みたことない。

大きくて、なんかすごい。神々しい。

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1パック1600円。うーん。どうしよう。

でも、こんなすごいのお店で食べたら、いくらするんだろう。

乞食みたいなサッサンには、お店じゃ、たぶん一生食べられないよ。

てか。こんなすごい刺し身を出すような高級料亭に入れるのか?ってはなしだ。

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都会の金持ちしか食えないものを、

旅人の、足で稼いで、食べるチャンス

乞食サッサン、現代の格差社会を飛び越えろ!

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これは買いでしょう。高くない。高くない。

いや、高いよ~。

落ち着け、サッサン!

ああ、どうしよう。買っちゃえ、サッサン!

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と、お刺し身の前で、うろうろ、5分くらい迷っているうちに、

あとから来た身なりのいい男性客に、あっさり、買っていかれてしまった。

ああ、ばかだ。おれが買えばよかった。

どうも、サッサンには、そういうところがある、な。

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で。

庄内産の「アラ」という魚(これも超高級魚)の刺し身と、

庄内産の黒バイ貝のしょうゆ煮を買っていきます。

のどぐろを逃し、超高級の希少魚「アラ」に出逢う。

どうも、サッサンには、そういうところがある、ね。

いいとおもう。

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海鮮レストランの前には長い行列ができていて、

みんなは名物の海鮮丼を食べたいらしいが、

せっかく酒田まで来てるんだから、

マグロやホタテ、サーモン、いくらなんかは、

べつにここで食べなくてもいいんじゃないかなあ、と私はおもう。

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行列のお客さんをしり目に、店内スペースで、ひとり地味に

アラのお刺し身を食べ、黒バイ貝という地元の貝をつまみ

地酒の初孫を合わせる。

いいねえ。サッサンタ~イム。自分にうっとり酔いしれる。

波照間で出会った彼女にメールしよう。

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そもそも

酒田の北にある、小さな港町で

岩牡蠣を食べる

それが、今回の山形の旅の目的だったのですが。

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酒田のシブい居酒屋、

すっかり仲良くなった初老男性から

「もう岩牡蠣のシーズンは終わってるよ。」といわれ、

居酒屋のおかみさんからも、

「もしお店が岩牡蠣を出したとしても、この時期、その岩牡蠣は、どうなのかなあ?やめたほうがいいよ、」

え!そうなの? 衝撃の事実を伝えられ、がっかり。

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「また来年、お盆前までに、酒田においで、」

居酒屋で、初老男性も、おかみさんも、私に言う。

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岩牡蠣、小さな港町で今度こそ食べたい。

シブい居酒屋で、もっとたくさんいろんなものを食べたかった。

のどぐろの刺し身を、今度こそ、迷わず買える自分でありたい。

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私は、また酒田に来るのだとおもう。

そうおもいながら、レンタサイクル(無料!)で酒田のまちを走る。

またここにくる。もういちど、この風景をみることになる。

そこには、未来に接しているリアルな触感がある。

いいとおもう。

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(のぶ)

2016年9月23日 (金)

聖サッサン、酒田のラーメン屋で暴動をおさめる

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警官?サッサン。 酒田  山居倉庫

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酒田ラーメン、というジャンルがあるのを、はじめて知った。

で、有名店は、たいへん混み、行列ができるらしい。

11時から開店という、その店に、10時30分に着いたら、

店の周りには、誰もいない。

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「やべ、ハリキリすぎた! は、はずかしい、」

入店待ちお客様名簿の一番上に、私のなまえを書いて、

ああ、はずかしい。

開店5分前まで、誰も来なかったら、逃げ出そう。

そわそわして、待っている。

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少しして、

スーツ着たサラリーマン4人組がやってきて、

老夫婦が、家族連れが、次々とやってきて、

開店10分前には、店の前は、

20~30人くらいのひとがあつまっている。大にぎわいだ。

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11時。いよいよ開店。

いちばんはじめに呼ばれたのは、

私よりもあきらかに後から名前を書いてった親子で、

「ん?」と一瞬おもう。

「きっと地元の、スペシャルなお客さんなんだろう、」

と自分の中で理由をつけて、納得する。

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次に呼ばれたのは、私よりもだいぶ後から、名前を書いてった家族連れで、

「ん、ん?」とはおもうも、

「きっと、地元の、きのうから予約してあったお客さんなのかな、」

と自分の中で理由をつけて、納得する。

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その次に、呼ばれたのは、やはり、

私よりもだいぶ後に来た家族連れで、

「分かりにくいシステムだな、」とはおもうも、

「私のような一人客よりも、まずは家族客を優先する方針なのかな、」

と自分のなかで理由をつけて、納得す、

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ると、

「おい!なんか、おかしくねーか!」と

私の次に来たサラリーマン(2番目)が叫びだし、

「そうよ、わたしたちのほうがずっと前に来てたのに!」と老夫婦(3番目)の、夫人のほうが、いきりたつ。

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「おかしいよ!」(4番目)

「どうなってんだよ!」(5番目)

あさのラーメン屋の前に、ただならぬ、怒号が上がる。

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「にいさんが、いちばん早かったんだよな! な?」

え? え?

急にみんなが、私のほうをみる

いちばん怒る権利は、なんてったって

誰もいない朝っぱらから、一杯のラーメンのために、孤独に待ち続け、

はじめから、すべてを見届けている

この天然パーマのにいさん(1番目)にこそある、みたいなかんじである。

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さあ、にいさん、ガンガン怒って!

ここの、あほな店員に、この理不尽な接客を大謝罪させるのだ!

そんな空気である。

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やめてくれよ。はずかしい。

誰よりも早く、たったひとりきりで店に並ぶ根気、情熱、

さぞかし、ラーメンが好きなひとにちがいない、

そんな風におもわれてそうで、ただでさえ、はずかしいのに、

この上、最前線でクレーマーになれっていうのかよ。

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「あの~、たしかに私が一番上になまえを書いたとおもうんですが…。

二番目が、この方たち(サラリーマン4人)で、つぎがこの方たち(老夫婦)だったはずです。

あの紙は、どこへいってしまったのでしょうか?」

聖サッサン、できるだけ、穏便に、店員に状況を説明してみる。

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開店準備中に、きのうの置き忘れだとおもったらしく、

はじめの1ページまるまる、処分してしまったらしい。

店員が入り口の、まだ怒りに燃える待機客に対して、

「申し訳ございません、」と平謝りしている。

べつにぜんぜん怒っていない聖サッサンを先頭に、うやうやしく店内に案内される。

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「煮玉子はつきませんが、煮玉子(有料)、おつけしますか?」

女性店員が私に訊いてくる。

「替え玉はできませんが、大盛り(有料)にしますか?」

熊本のあれと同じだ、とおもう。

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この確認って、誰のため、なんのためのサービスなんだろう。

どういう親切心か知らないが、まず否定形からはじめられる接客のありかたに、

「え?どうして?」とおもうし、私は、ささっーと、気持ちが萎える。そして、

こういう接客が良いとおもっている店の理念にイラッとくる。

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「いりません。」とはっきり答える。

器のちいさい、聖サッサンである。

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(のぶ)

2016年9月22日 (木)

サッサン、酒田で、警察関係者になる

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コの字型テーブル! 酒田のシブい居酒屋。

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「警察の方ですか?」

カウンターとなりに座ってた、地元の初老男性に

ひそひそ声で、

いきなりそう訊かれて、びっくりする。

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聖なる五島列島では、誰でも入れる居酒屋で、

まさかの入店拒否。

乞食同然の扱いをされた聖サッサンであったが

(あの辱め、おれは、ゼッタイわすれないゾエ)

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屋久島へ向かうフェリーでは、

すっごい、山登ってそうな登山家、だと勘違いされ、

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鹿児島のラーメン屋では、

同性もイケる、そっち系のひとととらわれて?

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山形県、日本海側のまち、

酒田市にやってきたら、

こんどは、警察の方、とおもわれる。サッサン。

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「えっ? おれのどこが、警察官にみえたんですか?」と

逆に私は訊き返すが、

「隠さなくてもいいんですよ、私は黙ってますから、」みたいなことを

ひそひそ声で言われて、

なにがなんだか、わからない、酒田。

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話していくうちに、

何日か後に、酒田市で行われる催しに、

天皇皇后両陛下がいらっしゃるということで、

警察関係者が全国から酒田にあつまってきているらしい。

いま、酒田のまちは、警察官だらけだ、とのこと。

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松田優作じゃあるまいし、

「こんな、もじゃもじゃあたまの警察関係者はいないでしょ?」と私は言うが、

初老男性は、まだ私から、機密情報を聞き出したいのか、

自分の知っている情報をいろいろおしえてくれる。

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(のぶ)

2016年9月21日 (水)

サッサン、山形県 村山のそばを食べに行く

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村山のそば&にしん煮

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山形には、そば街道というのがあって、

そばの店がいっぱいある。

つまり、それは、私たちのゆめではないだろうか。

いちど行ってみたかったので、行ってみます

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JR奥羽本線 村山駅で降りて、

レンタサイクルで自転車を借りる。

約10キロ先の、山の上のそば街道をめざします。

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台風一過、東北の空。

秋の稲穂に、最上川の景色。

サイクリングも、なかなか、たのしい。

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前から、いちど来たかった、

古民家造り、風情たっぷりの、

そばの有名店で、そばを食べる。

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山形の古民家。もはや、一種のアトラクション。

TDL超えた!

もう、それだけで十分です。

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こんなところには、

もう二度と来ないのかもしれない。

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長崎 五島列島を歩きながら、かんがえていたことを

山形 村山の県道を自転車で走りながら、またかんがえる

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  きみがこの先 生きられる日は限られているし

  この私にしたってそうだ。

  (ボブ・ディラン 『ミシシッピー』)

私たちは、いつか死ぬ。ということ。

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こんなところにはもう二度と来ないのかもしれない。

美味しくなかったから。つまらなかったから。なんにもなかったから。

そういう、何かを責めるような理由、じゃなくて、

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こんなところにはもう二度と来ないのかもしれない。

ということに最近は、

いとおしさというか、甘酸っぱいせつなさ、をかんじる。

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(のぶ)

2016年9月20日 (火)

サッサン、山形の伯母の家で、りゅうちぇるをかばう

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おみやげの沖縄マンゴーを切り分ける。

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路線バスから降りると、

マジまっくらな夜道を、懐中ライト点けて歩く。

屋久島とか、最近、こんなことばっかりやってるな。

いいとおもう。

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よる7時

高齢の伯母さんがひとりで暮らすうちにたどり着いた私は、

伯母さんのつくったおいしい山形料理を食べ、おいしい地酒を飲み、

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サイタマからのぶくんがやってきた、ということで、あつまってくれた

おばあちゃん連(私にとってはふたりの伯母さん)と

おみやげの苺ショートケーキを、おいしく食べる。

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テレビに映る「りゅうちぇる」をみながら、

「こげなおとこ~、ヤだな、」「、ンダ。」

そう言い合う、おばあちゃん連だが、

「西新宿で、このおとこが歩いているの見たけど、

ふだんはふつうだったよ、」と私が話すと、

「、ンダか。」とおばあちゃん連は、おとなしく言う。

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なんだか、オネエみたいなりゅうちぇるを、

私がかばった格好にもなり、

私はいつまでたっても結婚の報告もしないし、

「のぶくんハ、おなごサ、好きでネエの?」

などと、おもわれちゃってるかなあ、と一瞬おもう

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東北のおばあちゃん連は、おおらかで、でも、慎み深く、

空気を読みすぎるくらい読み、立ち入ったことは訊かない。

だから、私は、おばあちゃん連のあたまのなかで、

どういうことになってるんだろう

東北の闇は、ふかい。

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(のぶ)

2016年9月19日 (月)

サッサン、山形へ行く

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赤湯ラーメン 龍上海!激ウマ。

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九州をまわってたら、

なんか東北に行きたくなっちゃったので

こんどは東北へ行ってきます。

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山形県南部、米沢に着くなり、

赤湯ラーメン「龍上海」を食べる。

山形は、水が美味いからだろうか

リューシャンハイは、うますぎるよ。

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(のぶ)

2016年9月18日 (日)

サッサン、鹿児島、ラーメン屋でやさしくされる

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鹿児島ラーメン。おいしい。

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鹿児島港に着き、

一日たった1本のバスを待合所で待っている。

おかしいな。バスがいつまでたっても来ない。

そんなことって、ある?

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ここでバスを待っているように、と教えてくれたフェリー会社の女性事務員も、

ちょっとおどろいている。

どうなってんだよ。と一瞬、どす黒くおもう。

でも。もう、来ないものは仕方ない、か。私は先を急ぐ。

黙って。3キロ先のJRの駅まで歩いていくことにする。

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ううむ。ううむ。うううむ。

サッサン、こころが乱れている。

こういうときは、ゴミ拾いだな。

道端に落ちている空き缶、ペットボトルを拾って歩く。

熊本でボランティアしなかったが、鹿児島でゴミ拾いする

九州のサッサン。

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JRの駅に着く。次の電車まで時間がある。

ぶらぶら歩いていたら、鹿児島市内へと向かう別路線のバスがやってきた。お!乗っちゃう。

バスは、そのうち、路面電車と平行して走る。

どうせなら、路面電車がいい。えい!乗り換えちゃう。

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長崎、熊本、

そして鹿児島でも、路面電車に乗れた。

なんだ、結局、ツイてたじゃん、とおもった。

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まちの中心地、天文間に近いところで路面電車を降りて、銭湯へ行く。

鹿児島の銭湯も、まんなかに浴槽。

お湯は天然温泉。しかも飲み場がある。しょっぱい。

やっぱり東京とはちがう。

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銭湯の次は、鹿児島ラーメン。

いそがしい。

「なんか、もはやミッションですね、」と

屋久島でいっしょだった女子大生が、

銭湯に向かう私の妙な使命感に対して、そう言っていたのを思い出す。

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ラーメン店。

おつりをもらうとき

私の手がすっぽり包み込まれる。

たぶんおそらく、オネエな中年男性の店員が、

小銭を、しっかりと、私の手のひらに、にぎらせる。

包まれた手の甲が、ほのかにあったかくなる。

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私たちの肌と肌が、触れ合う。

オネエな男性店員にやさしく包みこまれる。

「え? え?」

やわらかく、丁寧すぎるし、ちょっと長くない?

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鹿児島ラーメンは、おいしい。

熊本ラーメンは、そうでもなかったけど、

鹿児島ラーメンは、おいしい。

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熊本の女の子店員は、

私をばかみたいな気持ちにさせたけど、

鹿児島の男性店員は、

私をヘンな気持ちにさせる。

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なんのこっちゃ。

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「2016年九州の旅」編、おわり。

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(のぶ)

2016年9月17日 (土)

サッサン、屋久島の夜、ギターの音に誘われる

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モッチョム岳。銭湯へ歩いている途中

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「じゃあ、また、あした!」

「来てくださいね!」

バス停で、女の子たちは元気に、

明日どうしようかまだ決めかねている私に言う。

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まあ、たぶん、私は縄文杉に行くし、

そうしたら、今日みたいになんとなく現地で会うんだろう、

「うん。じゃあね~、」と私も、軽~く、応える。

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彼女たちは明日の縄文杉のための準備&食料の買出し

私はひとり、路線バスを乗り換えて、島南部の銭湯に行く

一時間バスに揺られ、降り、銭湯までの道を歩く

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赤いハイビスカスが咲いてる

台風一過の屋久島の青空

太陽光線がちりちり肌に突き刺さってくる

あちー、南国の暑さだなあ、とおもう。

やっぱり、ひとりも、いい。

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天然温泉の銭湯だった。

お肌つるつる。彼女たちも来たらよかったのに。

風呂上り。バスの時間までは、一時間ほどある。

スーパーマーケットで、まずは牛乳。

一息ついて、

屋久島産のお刺身を買ってきて、外でビール飲み。

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「にいさん、こっち、こっち」

バス停近くの段差にすわって夕涼みしている、三人の男

集落の長老おじいちゃん(90くらい?)が、私を呼ぶ

ゆうべ、そこの交差点で起こった事故について、

彼らの話し相手になる。

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おとこ四人で、夕涼み。

なにすることもなく、ぼんやり、通りをみてる。

キューバの街角。なんか、そんな感じ。よくわかんないけど

南国の男たちって、なんにもしない。

ろくでなし。ごくつぶし。

かっこいい画だ。

写真に撮りたいなあ、とおもう。

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「なんか、猫、ぜんぜんクルマをよけないっスね」

私はなんとなく言う。

屋久島のにんげんは、猫優先で、車を運転するから、

猫のほうが、どんどんえらくなっているらしい。そこへ

軽自動車がスピードを緩めず走りすぎ、猫があぶなかった。

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「え? いまのは?」、私はつぶやく。

「あ。あれは、農協の若い女だな、島のもんじゃねえ、」

おっさん(60くらい)がつぶやく。かっこいい。

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やっと路線バスが来た

長老&おっさん連と別れるのがちょっと名残惜しい

このまま日が暮れるまで、キューバっぽい男たちの画のなかにいたい。

「縄文杉、行ってこいよ、」と長老は言う。

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また一時間バスに揺られ、日も暮れた

バス停を降りると、マジまっくらな屋久島の道を、

懐中ライト点けて、宿に戻ってきた。

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「屋久島、もういっか。

あした、あさ、船に乗って帰ろう、」とおもう。

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縄文杉に行かない、女の子たちにさよなら言わない、

もやもやした心残りはあるけど、まあ、いいや。

屋久島の夜だ。飲みに行こう。

ふたたび外に出る。

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ほんの数軒、飲み屋が並ぶだけのメインストリート

どこの店に入るか、まよっていると、

どこからともなく、ギターの音が聞こえてくる。

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ギターの音がどこから聞こえてくるのか

どうもわからない、よるのまちをさまよう。

これはきっかけだ。おれは誘われているんだ、と、

こじつける、幻想酒場プレイ。

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ちょっと入った路地の暗がりで、

少年みたいなひとがアコースティックギターで

曲だかなんだかわからない何かを弾いている。

曲だかなんだかわからないから、好感が持てる。

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こんな夜。屋久島の場末の路地裏。

私だったら、ブルースを弾きたい、とおもう。

1930年代の泥臭いデルタブルースを弾きたい。

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少年みたいなひとに話しかけて、

ちょっとギターを弾かせてもらおうかとおもったが、

てか、おれって、デルタブルースを弾けるんだっけ?

ああ、サイタマに帰ったら、デルタブルースを練習した方がいいな、とおもう。

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(のぶ)

2016年9月16日 (金)

サッサン、女子大生とドラマ『せいせい』について語り合う

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登頂サッサン。足元の岩の先は絶壁だよ

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太鼓岩という、山のてっぺんから

降りてきた私たち3人(サッサンと女子大生ふたり)は

苔むす森のベンチで、ちょっとはやいランチをすることにした。

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なにしろ、すべてが、いきあたりばったり

おにぎり2個と水以外、なにも持っていない私に、

女の子たちがチョコレートやら、イカ天フライやら、食後のおやつをくれる。

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かわりに私は、熊本郵便局の前で汲んできた湧き水を

女の子たちにあげる。

といっても、まあ、ただの水なんだけど。

私なりの、彼女たちへの感謝であり、最大級のおもてなしである。

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ランチ終え、苔むす森を降りていくと、

そこに湧き水、発見!

私がいかに狂喜したかは言うまでもなく、

ジャアジャアながれる屋久島の湧き水を、

せかせかとペットボトルに詰め込む私に、

「あ、なんか、たのしそうですね、」と女子大学生も、つづく。

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「もう太鼓岩も登ってきたし、あとは下るだけだし。

けっこう速いペースで、きてますね、

ど素人とか言って、登山ぜんぜん出来るじゃないですか!」

「縄文杉も、その格好でいけるんじゃないですか?

あした、いっしょに縄文杉行きましょうよ!」と女の子たちは私に言う。

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ひとけのない山道をずっといっしょに歩く、つれあいとして

彼女たちが、なんで私を誘ってくれるのか

ぜんぜん意味がわからない。

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「ドラマ観ます?」

「いや、いまは、『とと姉ちゃん』しか観てない」

私は山道を歩きながら答える。

「『せいせい』が、マジやばいんですよ!」

(TBSドラマ『せいせいするほど、愛してる』のこと)

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女子大生たちは山道を歩きながら、

「せいせい」のことを熱っぽく話し始める。

私におもしろさを説明してるんだか、自分の話してることに興奮してるんだか、よくわからない。

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「ああ、タッキーと武井のやつね、」

私は観てないけど、知ってたから応える。さらに、

不倫する上司役を演じるタッキー、

「あれって、タッキーで馴染んでんの?」

前から気になってたことを歩きながら訊いてみる。

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「あの役、どうしてタッキーなんだろう~、」

という議題で彼女たちはふたたび歩きながら盛りあがっている。

私にタッキーの配役を説明してるんだか、自分の話していることに興奮しているんだか、よくわからない。

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ただ、二十歳そこそこの彼女たちには、

タッキー(滝沢英明)がいかに高貴な存在か、

いまいちわかってないみたいだ、と私は歩きながらおもう。

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「じゃあ、誰ならよかったの?」

私が歩きながら訊くと、

「わたしは濃いひとがすきなんですよ、阿部寛とか、」

女の子の、クールな方が歩きながら答える。

^--

「ふーん。

でもアベちゃんじゃあ、武井咲と不倫させるのは、

なんか、ちょっと、濃すぎっていうか、エロすぎない?」

私はそう言ってから、

「アベちゃん、って二十歳くらいの女の子に通じるのかな。」と歩きながらおもう。

「う~ん、そうか。なんか、ちょっと、エロいですよね、」

と言い、歩きながら女子大生は、なにをかんがえてるんだろう。

^--

^--

あした、彼女たちと縄文杉へ行っちゃおうか、な

帰りの飛行機、すっぽかして。

帰りは、鹿児島(宮崎まわりで)~サイタマ、ぜんぶ普通電車

過激なプランが、あたまに浮かび始める。

よせよ、サッサン。われながら、ちょっと引くわ。

^--

そんなことを女子大生に言うと、

「え~、電車すごいたのしそうじゃないですか!」

「広島でお好み焼き?、いいな~!」

女子大生はノリがいい。

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^--

(のぶ)

2016年9月15日 (木)

サッサン、屋久島 女子大生ともののけの森を歩く

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もののけサッサン。白谷雲水峡 苔むすの森

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往復20キロ、所要10時間の山道をゆく

縄文杉へのみち

私には、あまりに無謀か。やめるべきか。

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「サッサンが、屋久島で、遭難したってよ!」

ニュースになっても、ぜんぜん笑えない。

「サッサン、縄文杉で救助隊にやさしくされる」

泥ブログのネタにもならない。

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で。

フェリーで出会った女子大生たちが話していた

「太鼓岩」というのをめざす、往復4時間の軽いコースに行くことにしよう。

港に着き、いそいで宿を決めて、荷物を置き、

ボランティアの格好に着替えて、

路線バスに乗って、白谷雲水峡というところを目指す。

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^--

森のなか、

ひとり、しばらく歩いている。と、

フェリーで出会った女子大生ふたりがいて、

「あ、やっぱり縄文杉やめたんですね!」とわらう。

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歩行ペースに大きな違いもなく、だらだら話しながら、

なんとなく、私たちはいっしょに歩いていくことになり、

サッサンが、かわいい女子大生ふたりと山歩きをしている。

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^--

「新宿御苑より、すげ~!」と

私は、ばかみたいに率直な感想を、何度も言う。

白水雲水峡、屋久島の山歩きは、すばらしすぎる。

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「そうなんですか? わたし、新宿御苑って、行ったことないです。」と女子大生。

「そう? こんど行ってみるといいよ。

なにごとも自分のなかで基準をもっていることは大事だとおもう、」と私。

自分でも、えっらそうに、なに言ってんだろう、とおもう。

^--

森を進めば進むほど、山をあがれば上がるほど、

何百年?何千年?の巨木がごろごろ、

緑色に苔むす、森の景色がもっともっと神秘的になる、

感動のピークがさらに上がり続ける

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これはもはや、登山とか、ハイキングではない

ヘンなはなし、リアルに、できすぎたアトラクションである。

エンターテインメント性が非常に高い。

いつもの冗談、「TDL超えた!」とか言ってる場合じゃない。

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苔むす森のなか(写真)

(ここが、もののけ姫の森のモデルだと女子大生に教えてもらう)

「新宿御苑より、すげ~!」と私はふかく感動し、

女の子たちもふかく感動している。

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「すご~い。」「最高だね、」と何度も言いあって、

そう言い合えるのが、かわいい女子大生ということが、

屋久島サッサンは、なんか、すごい。

キテるね、サッサン!

おれに、なにがあったんだろう?とおもう。

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(のぶ)

2016年9月14日 (水)

サッサン、屋久島行きのフェリーにのる

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登山家?サッサン。

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台風接近!

熊本にも、とうとう、ぼつぼつ雨が降ってきた。

「ボランティアもなくなっちゃったし、熊本はもういっか、」と

電車にのって、鹿児島をめざすことにした。

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波照間で出会った彼女から

予定していた屋久島登山は、台風直撃で飛行機欠航のため、やめにした

というようなメールが届く。

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ふーん。やくしまか。

やくしま、ねえ。

いいね!屋久島!

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私の当初の予定では

JR指宿線で、南のはて、鹿児島県 枕崎をめざす、ということだったが、

屋久島、その手があったか!

フェリー乗って屋久島、のほうがわくわくする

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夕方、鹿児島港からの

屋久島行きのフェリーになんとか間に合って、

無事、屋久島に行けることになった。(船中で一泊)

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妙な具合に、きっかけが、ぽんぽんつながって、

かんがえもしてなかった、屋久島行きのフェリーに乗ってる。

ヘンなの。ふしぎだなあ~、と

フェリーの甲板で、台風一過の夕日を見ていたら、

「すみません、写真撮ってもらえますか?」

大学生くらいのかわいい女の子二人組が私に言ってくる。

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「いや、身体反りすぎ!それじゃ、イナバウアーだよ!」とか言って、

船首でタイタニックのポーズとかして遊んでいる女の子たちと写真を撮りあって、

だんだん仲良くなってきた。

「あの、あした、屋久島でどうされます?

もし、よかったら、屋久島のこと、山のこと、いろいろ教えてもらえませんか?」

女の子が私に言ってくる。

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「へ?

いや、おれ、きょう、屋久島に行こうとおもいついて、このフェリーに乗っただけで、

屋久島のことなんて何にもしらないし、登山のことなんか知らないよ」

「え?登山家の方じゃないんですか?」

「なんか、いかにも、すごい、山登ってそうかな、とおもって、」と女の子たちは言う。

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「ごめん。ド素人だよ。

でも、あしたはとりあえず縄文杉に行こうとおもってるけど、」と私が言うと、

「え!往復で10時間かかるんですよ、雨具とか登山の装備もってるんですか?」

「いや、ボランティアのための格好しかない。」と私。

「たぶん、ムリですよ!」と女の子たちに笑われる。

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(のぶ)

2016年9月13日 (火)

サッサン、熊本郵便局から、自宅におみやげを送る

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熊本サッサン。

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「なんか、おみやげ買ってこいよ、」と

うちを出てくる前、エディ兄が

私に頼んでいるのか、脅しているのかわからない。

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「いや、いっつも、おみやげいろいろ買ってきたいんだけどさ、

荷物になって重くなるから、泣く泣くあきらめてるんだよ、

安い飛行機、乗れなくなっちゃうし、」と

私が言うと、

「じゃあ、ヤマトでも、ゆうパックでも、送ればいいじゃねえか!」と

私にアドバイスしているのか、脅しているのかわからない。

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上五島で買った、島内限定の芋焼酎の瓶が、リュックの中で重過ぎる。

それに、名産の上五島のうどんも、まちのシブい製麺所で買った。

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長崎各地で食べてきたちゃんぽん、

そりゃあ、うまかったけど、

どの店も、どうも、ふにゃふにゃ、麺がやわらかめ。

うちに帰って、自分で茹でて、硬めで食べよう、そうおもって

お徳用のキングサイズちゃんぽん麺も買った。

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しかも。

上五島の宿のおかみさんから、

ボランティア聖人のようにもてなされ、おみやげに五島うどんをもらったり。

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佐世保から熊本に移動するとき、

リュックのあまりの重さに、くらくらする。

なんというか、

リュックに乾麺、多すぎ!

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もうムリ。

まだ、もうちょっと、旅はつづく。

熊本で、芋焼酎と乾麺を、一足先に、うちへ送ることにした。

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「やっと、アイツも家におみやげを買ってくる、ということをおぼえたか。よしよし、」と

エディ兄は、遠くサイタマで言っているらしいが、

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上五島の製麺所で、キングサイズのちゃんぽん麺を買った時点で、

エディ兄がよろこぶことくらい、

私ははっきりとわかっているのだ。

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(のぶ)

2016年9月12日 (月)

サッサン、熊本城について大いに語る

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熊本城。

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災害ボランティアが台風接近で中止になり、

日一日やることもない。

とりあえず、ホテルのチェックアウトの時間まで、

熊本のまちの湧き水を汲みながら、あさランニングでもしようかとおもう。

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熊本城の近くに湧き水がある、ということで

まずは熊本城をめざします。

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あ、湧き水あった。

クセはない。おいしいのかな。よくわかんない。けど、

湧き水を汲む、という行為が、なんでだろう、

私は、自分でもおどろくくらい、ものすごく強烈に好き

ということがわかった。(タダだし)

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湧き水を汲む、ということが

私のあらたな、好きな行動のひとつになるような気がする。

わざわざ飛行機に乗って、湧き水を汲みに行く。エビアン?

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^--

熊本城の石垣がぐちゃぐちゃにくずれている。

「あちゃ~、これはひどいね、」とみていたら、

「9月1日の地震(震度5弱)で、さらにくずれましたね、」と

自転車に乗った地元の男性が、私に話しかけてくる。

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男性は、この石垣が以前いかにうつくしかったか、私におしえてくれる。

立ち話にしては、ずいぶん長話になり、打ち解けてきたので

私は前から気になっていたことを言ってみる。

^--

くずれた熊本城。もう元に戻さないでいいんじゃないの。

「むかし、こういうのがあった。でも、いまはもうない」ということで

なにも作り直さない、という選択肢は、

地元のひとの感情として、ありえないんスかね?

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「ありえませんね。」と男性は即座にはっきりと言う。

「再建はあたりまえです。

突貫工事か、何十年もかけるか、どんなレベルで再建するかは意見が多少分かれてきますが、」

みたいなことを付け足して言う。

^--

サイタマという

ひとも、クルマも、歴史も、文化も

なにもかもが通り過ぎるだけ(なくなったら、なくなる。)のまちで生まれ、暮らす私は、

地元のこころの拠り所なんて、まったくなにもない。

^--

グリマーズが無為にやることもなく、大いなる時間を過ごした

国道沿い、おれたちのデニーズは

(松の大木が立ち並ぶ、アメリカンでかっこよい店舗だった)、

重機でぶっつぶして、ただのコンビニになり、

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大好きな女の子がいたジョナサンは

(コーヒーを注がれるたびにドキドキしてた)、

重機でぶっつぶして、タイヤ専門店になったよ!

もう、でったらめだよ。

^--、

^--

むかし、好きだった熊本出身の女の子に、

「埼玉のいいところって、なんですかね?」と訊かれたとき

さんざんかんがえた末に、

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「サイタマ陸上の聖地、おれの地元の運動公園かなあ、」と

わりと本気で答えた私は、

まったく。貧しすぎて。かわいそうだよ。哀しすぎる。

熊本を愛していた彼女も、そうおもっただろうな。

アーメン。

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^--

(のぶ)

2016年9月11日 (日)

サッサン、熊本、災害ボランティアにのぞむ

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熊本ラーメン  大盛り。

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熊本にやってきました。

熊本で災害ボランティアをしようとおもいます。

それを知ったエディ兄から

「おまえ、ノラが死んで、ほんと変わったな。大丈夫か?」

と心配されました。

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だいじょうぶです。

とくに真剣な理由はありません。

地元サイタマで水害被災のボランティアがあるからといって、私はそっちへ行くわけでもない。

石垣島でマラソン大会があるからフルマラソンを走ってみる。

そういう感じです。なんのこっちゃ

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まあ、やると決めたからには、ちゃんとやらなければいけない

サイタマでボランティアセンターに出向いて、ボランティア保険にも入ってきたし

「汚れてもいい服装」「災害活動備品」も用意してきた。

ボランティア前日の熊本の宿も、予約済み。市電沿線のゆっくり休める宿だ。

早朝からボランティアの行列に並ぶ準備も整えてきた。

^--

南から台風がやってきていて、

「雨の中のガレキ撤去か、」と覚悟も決めておりました

ら。

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熊本ボランティアセンターが、

台風直撃のため明日のボランティアは中止、と発表。

なんだよ。ボランティアできないのか。

やっぱり、おれはツイてるのか、な?

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^--

ボランティア聖人として

長崎、五島列島を巡礼?し、

ひとびとの尊敬をあつめてきた?私が、

やるやる言って、口ばっかりの、

ボランティア詐欺男になってしまった。

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次の週末ボランティアまで熊本で待つわけにいかないし、

今回はボランティア断念します。

結局、ボランティアやらなかった、おれ。

自分でも、意外な結末に、ちょっとおどろいている。

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^--

肉体を酷使した、災害ボランティアの一日を終えて、

いっしょに作業し、知り合ったひとと熊本のまちでおつかれ会

明日はそんな感じになるのかなあ、とかかんがえていたら、

そもそも、予定そのものがなくなってしまった。

今夜、ホテルの部屋で、ゆっくり休んでおく必要もない。

なんだかなあ、とひとり熊本のよるの街に出る。

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夜の熊本の繁華街、でっかい都市だ。

なんか熊本、わかものがみんなおしゃれだし、東京みたい。

ちょっとつまんないな、とおもいながら、うろうろ歩き続ける。

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五島列島、福江の

「完璧な小料理屋」の記憶がまだ残っていて、

あんな体験は、こんな都会でできるわけがない、とおもってしまう。

熊本ラーメンでも食べて、ホテルに帰ろう

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「替え玉はできませんが。大盛りにしておきますか?」

フロアの女の子店員に言われ、

「はい。じゃあ、そうしてください。」と何にもかんがえずに応える

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みていると、

すべての男性客に、フロアの女の子店員は

「替え玉はできませんが。大盛りにしておきますか?」と訊いてまわって、

そして、おとこたちはみんな、揃いも揃って、

「はい、じゃあ、そうしてください」と応えている。

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かわいらしい女の子店員の、自然すぎる誘い文句にのっかって、

男たちは、みんな大盛り。

「おれたち、みんな、ばかみたいだな。」とおもう。

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(のぶ)

2016年9月10日 (土)

サッサン、佐世保バーガーを食べ、ジョーマッコイをおもう

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ハンバーガースタンド。佐世保。

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五島列島からフェリーで、

長崎県、佐世保港にやってきました。

乗る予定の電車まで2時間くらいあるので、

佐世保のまちを、ぶらぶら歩きます。

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あさいちばんのフェリーで港についたばかりの私は

なんかおなかがとにかくめちゃくちゃ減っていて

味も特徴もなにがなんだかよくわかんないまま

佐世保バーガ一いっきにがつがつむさぼり、食った。

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佐世保バーガーって、なまえがよかった。

ポイントはもちろん、アメリカ、米軍、ミリタリーである。

そこからハンバーガースタンド、港まち佐世保、のイメージが重なっていく。

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で、けっきょく、それら重なりが、つまり、なんなのか

ぼんやりして、よくわかんないことが、大事だ。

(このはなしは、「ジョーマッコイの歴史」ともつながる、

グリマーズにとって??大事な話だとおもう)

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「佐世保」+「バーガー」

かんたんなことばに、奥深さ、ひろがりがある

よくわかんないから、イメージがふくらむ

おいしそうな想像がすすんでいく

ことばは、けっこうすごい。 どこまでもいける。

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佐世保バーガー。

このことばをはじめにおもいついたひとって、超えらい。

「ひとつの世界」ができたのだとおもう。

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グリマーズが、佐世保バーガーから学ぶことは多い。

さまようサッサンは、

このまま佐世保バーガーで修行すべきなんだろうか。

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(のぶ)

2016年9月 9日 (金)

サッサン、上五島、宿の部屋でクジラを食べる

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クジラの刺身(奥)

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下五島  福江の小料理屋は、

お店(シブい!)、料理(ウマい!)、出会い(マダム!)

すべてが完璧だったので、

とうぶん、あれ以上の居酒屋体験はないような気がする。

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上五島 有川。

今夜は外で飲まず、スーパーに行って食材を買って、

宿の部屋でひとり、「家飲み」することにします。

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で。長崎の食文化

クジラの刺し身、盛り合わせを買ってきた。

夕方半額で500円!(お店で食べたら、何千円するだろう)

それに、上五島産、島内限定の芋焼酎を合わせる。

(チョーシに乗って、720ml瓶、一本買ってきちゃった。どうしよう。)

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長崎のクジラ、おいしい。

クジラって、こんなにおいしかったっけ?

そこに、上五島の芋焼酎が、クジラの濃厚な脂をしっかり流していく。

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うん。これはいい。実に、いいね。

キテるね、サッサン!

宿の部屋でひとり、自分がすきになる。

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(のぶ)

2016年9月 8日 (木)

サッサン、教会で、競艇好きのおやじさんにやさしくされる

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キリシタン墓地のしたの砂浜。

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「にいさん、わざわざ、歩いてきたんか!!

それはまあ、ご苦労やったな。こっちきて、休み、」

教会の管理小屋にいるおやじさんが、

私をいたわってくれる。

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全身ずぶぬれ、へとへとで教会にたどりついた。

しばらくすわって、ぼーっとしている。

教会のなかは、とくに、なんにもない。

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ヒマだから、机の棚にあった聖書を手に取る。

こういうときこそ、パッと開いたページに

なにか歌詞になりそうな、きっかけが光っているんじゃないか

炎のバイブル!あふれ出す、ひらめきの嵐!

奇跡を期待してみたが、

聖書には、とくに、なにもなかった。

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^--

教会を出て、雨のなか、キリシタンの墓地をあるく。

墓地のしたには、砂浜がひろがっていて、

波打ち際を歩きながら、海水に手をさらす。

「のらちゃん、東シナ海だよ、」

いつものとおり、海でのらちゃんをおもう、ルーティーン。

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^--

「管理小屋、つかっていいから、

濡れた服脱いで、そこの雑巾で身体拭いて、休んでな、

おやじさんは、関西の男ことばで私に言う。

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私がサイタマからやってきたという話から、

「戸田競艇がなつかしい。」と

おやじさんは昭和に、全国の競艇場を「旅打ち」してた話をする。

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旅打ち、か。

私はギャンブルは一切やらないが、

「旅打ち」ということばと、風情は、妙にそそるものがある。


流れ 流れて  舟追い旅路

勝って 負けての  浮き草慕情

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競艇の世界がいかにおもしろいか

おやじさんにレクチャーされているうちに、

私たちはなんだか仲良くなって、

「もう、仕事はいいや、おれのクルマに乗って、帰ろうか」

ということになり、(いいのか?)

港まで、おやじさんのクルマに乗せてもらうことになった。

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^--

クルマの中では、

子供のいないおやじさんと奥さんが、うちで

いかに犬と猫をかわいがっているか、そして

猫の高額な手術代に、競艇で、大奇跡がいかに起こったか、

アンビリバボーな話で盛り上がる。

で、私の関心事、

家族として愛した犬や猫の遺骨をどうするか、というもんだいについて話し合う。

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「みんな、うちにおるよ。どこへもやれん。

大阪にいた子たちも、みんなこっちへ連れてきたしな、」と

おやじさんは逝ってしまった猫たちの遺骨のことを話す。

「ああ、やっぱり、そういうもんですか、」

ずっと私にあった、もやもやが、すっかり晴れた気がして、うれしい。

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^--

宿の前まで送ってもらい、

「ありがとうございました」と礼を言って、握手をして別れた。

宿のおかみさんが用意しておいてくれた熱い風呂に入って、

しばらく部屋でぼんやりしている。

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テレビの下に、過去の宿泊者(島に長期滞在の土木関係者か)が置いていった

何冊もの古いエロ本があって、

そこには、なにか、歌詞のきっかけがないか、

奇跡を期待して、ページをひらく。(ウソ)

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午後6時すぎ

てかおれ、さっきから、なに、ずっとエロ本みてんだよ。

(古いエロ本はおもしろい。)

あ、そうだ!、とおもって、外に出る。

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帰りがけ、「ここが、おれのうちや、」と

教えてもらったおやじさんのうちへ、

犬と猫に会いに、ふらっと遊びに行くことにした。

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車窓からの風景をおもいだし、ここ?だったっけ?、

えいっ!とインターホンを鳴らす。

「え?どなたですか?」

ドアを開けた奥さんが怪訝そうな目つきで私をみている。

「さっき、教会でお世話になったサイタマのものです。

わんちゃんに会いたくってきたんですけど…」

「はあ。ちょっと待っててくださいね、」

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部屋の奥で、

テレビでは阪神タイガースの野球中継がやっていて、

犬がわんわん吠えている。

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おやじさんが半裸の状態であらわれて、

「おお!せっかくきてもらったのに、ごめんな、

これからお風呂入るとこや、そのあとご飯もあるしなあ…」

と困った顔をして言う。

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半裸でおやじさんは、

「せめて、はなちゃんに会ってき、はなちゃーん!」と

犬のはなちゃんを呼んで、ごあいさつさせようとするも、

はなちゃんはなかなか玄関に来ようとしない。

猫たちは来客にはぜったい姿をみせないらしい。

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ばかな私も、さすがに空気を読めば、「招かざる客」。

「ふらっと遊びに来る」には、ちと遅かったか。

宿でエロ本ずっと読んでるから!

これ以上、この家の空気を乱してはいけない。

「なんか、すみません。ほんと、ありがとうございました」と私がいうと、

「また上五島にきたら、寄ってな、」とおやじさんは言ってくれる。

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なんか、ヘンな別れになっちゃったな。

「また上五島にきたら、寄ってな、」って。

すごい近所みたいに言ってくれるなあ。

いつのまにか暗くなった上五島の夜道をあるく。

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(のぶ)

2016年9月 7日 (水)

サッサン、ミスターストイック2、かくれキリシタンの教会へ歩く

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あ、教会だ!という瞬間。

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大型で勢力が非常に強い台風が

鹿児島の南、屋久島付近にきたせいで、

九州の天気が悪くなっています。

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五島列島の下、福江島からフェリーにのって、

五島列島の上、中通島にやってきました。

路線バスにのって、島の南部から北部へ移動しているうちに、

雨がばしゃばしゃ降ってきました。

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北部の有川港というところに着き、

さて、どうするか。

いろいろ調べた結果、

島のはずれに、ぽつんと建つ、かくれキリシタンの教会は

いちばん近いバス停から、

ばしゃばしゃ降る雨の中、山道を5キロ以上は歩かなければ着かない、という

ミスターストイックの私がのぞむ「状況」がありました。

最高です。

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バス停を降りると、

もはや傘が意味をなさない、海からの強い風が吹いてる。

熊本でボランティアするために用意してきた

「汚れてもいい服装」(防水加工なし)になって、傘も差さずに歩き出します。

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台風が近づく、こんなときに出歩いているひとなんて誰もいない

もそも民家すらない海岸と山の道を、

たったひとり、雨に濡れて、歩いていきます。

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ほんとうに、クルマ一台通らない。誰もいない。

かくれキリシタンとか、サッサン、

世界から見放されてしまったものたちが

時を超え、雨降る、この、さいはての道を歩いていく。

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ああ、なんか、状況が最高すぎる。

私は興奮して、ずいぶんハイになっていて(なにもやってません)、

こんなめんどくさいことをはじめた自分が、なんていいことをしたんだろうとおもう。

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途中に、中通島と離れ小島をつなぐ長い大きな橋が架かっていて、

橋の上を強い風が吹きつけています。

眼下の海はめちゃくちゃ荒れていて、潮の流れがめちゃくちゃ速い。

落ちたら死ぬな。こわいなあ、とおもう。

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橋を越えると山道で、急坂をずうっと登り続ける。

ここにきて、たまに、ゾクゾクッと寒気がするのは気のせいか。

「かくれキリシタンの精霊が、ミスターストイックのおれを迎え入れているっ!」とか

自分でもわけのわからないことをかんがえて、にやにやしている。ばかだ。

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それにしても、かくれキリシタンはすごい。

よくも、こんなところまで、のがれてきたものだ。

あの、潮のめちゃくちゃ速い海峡を、ちいさな舟で渡り、

山のなか、道なき道をかきわけて、

「まさか、あんなところにキリシタンはいないだろう、」という

幕府の役人の考えの、さらに上をいかなければ

おのれの信仰はまもれない。

気合いがちがうよ、とおもう。

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教会への道を示す標識があらわれて、

登り続けた山道を、こんどは下っていく。

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私はキリスト信者でもなんでもない、ただの天然パーマだけど、

山のかなた、はるか下方に、

教会の屋根が、はっ!とみえた

あの瞬間は、

ちょっと感動したな。

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(のぶ)

2016年9月 6日 (火)

サッサン、五島のマダムにやさしくされる

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刺し身盛り合わせ。下五島 福江

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五島では、ゼッタイ、ゼッタイ、うまい魚を食べたい。

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「だったらここがいいですよ、」と

宿の人から勧められた居酒屋に行くと、

店内に、いけすが、どーん!

観光客ウケしそうな、派手な感じに、ううむ、とおもっていたら、

「予約がないからダメ、」とあっさり入店を拒否された。びっくり。

天然パーマのもっさもさヘアーが、乞食にでも見えたのだろうか。

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五島のよるは早い。

まだ、よる8時前だというのに、商店街から外れると、もう、まっくら。

どうしよう。

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ぼんやりひかる「小料理屋」のあかり。

高級とか、おしゃれとか、そういうのでなく、

ふつうに、こぎれいな和風の木目調の店構え。店内は見えない。

シブい。いい感じだ。でも、入りにくい!

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なにもかもが、すっごい高かったら、どうしよう。

地元の「大人」のための店なんだろうな。天パのよそ者はキツイかな。

2分くらい店の前をうろうろしたあと、

えいっ!と覚悟を決め、のれんをくぐり、とびらをあける。

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カウンター越しにマスターがきびきびしている。

おかみさんはひかえめで、でも、やさしさがある。

黒板に書かれた、きょうのメニューが魅力的すぎる。値段も適当。

お通しが、美味しい。

これは大当たりの店だったな、とおもう。

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つぶ貝(みたいな貝)のしょうゆ煮みたいなものを、

となりのマダムがおいしそうに食べていたのが気になってて

貝好きの私も同じものを頼んだら、

「この貝は五島の名物なのよ、」みたいなことを言って、

マダムが爪楊枝を使って、貝の食べ方をおしえてくれる。

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そうこうしているうちに、マダムとだんだん親しくなっていって、

「あなた、私のお湯割り、飲みなさい、」と

自分のボトルキープしてる芋焼酎で、お湯割りをつくってくれる。

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「あなた、いい店をえらんだわね。

ここがこの辺じゃいちばん美味しい店なのよ、

しかもきょうは、たまたま空いてたし。

あたしなんか三日前に予約しといたんだから。

マスター、この方、飛び込みで入ったんだって。

あなた、ツイてるわ。」

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みたいなことを、五島のおんなことばで、マダムが私に言う。

五島のおんなことばは語尾がながく、ちょっと甘く、耳にここちよい。

そうか、おれはツイてるのか。

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グラスを空にしては、マダムに注がれるまま、

芋焼酎のお湯割りを飲んでるけど

これで何杯目だっけ? えらいごちそうになっちゃってる。

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マダムのとなりには連れのおっさんがいて、

ふたりはどういう仲なのか、いまいちわかりかねるが、

話をきいていると、旧知の間柄ではありそうだが、

とりあえず、夫婦じゃない

かといって、「友人」よりは、もっともっと親密である

たぶん「いい仲」なんだろうとおもうが、

つまり、どういう仲なんだろう

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とにかく。

私のとなりに座る五島マダムは

歳をとっていても、ネイルも品良くしっかり

おっさんと会うきょうの日のために、ちゃんとしてきたことがわかる

さっぱりとしたワンピースがおしゃれだ

品良く、きれいで、色気のある、いいおんなである。

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ふたりの話をきいていると、

マダムは芯のしっかりしたにんげん、話のおもしろい女性である一方、

連れのおっさんの話すことの内容、切り口が、どうもさっきからつまんないぞ。

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マダムは頭のいい、魅力的ないいおんななのに、

なんでこんな退屈な男と付き合ってるんだろう?

おっさんがつまんない話をすればするほど、私はなんかいらいらし、

なぜか、うれしくもなってくる。

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いまや、私も、

マダムとおっさん、それにカウンター越しのマスターとの会話の輪に加わるようになっていて、

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「にいさんは、五島に何しに来た?」という話になって、

「そもそも、熊本へボランティアしにきたんです。その途中に寄ったんです」と私が言うと、

「へぇ~~、それはえらい。ぜんぜん、そうは見えない!」と、

私の(まだ実際やってもいない)ボランティア話で、なんか盛り上がる。

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私はぜんぜんおもしろいにんげんではないが、

わるいけど、マダムの連れの退屈なおっさんよりは、もうちょっと気の利いたことを言えてる?からか、

会話で、そこそこマダムをたのしませている気がする。

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だんだん、おっさんが輪の中で「しょーもないキャラ」に固定されていって、

魅力的なマダムがどんどんおっさんをやりこめていく

私もチョーシ乗って、失礼ギリギリのラインで、おっさんに突っ込む。(実際は、失礼ラインを越えてるんだけど)

マダムがそれをけっこうたのしそうにしている。

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店を出ると、

私より先に出たマダムとおっさんが、

五島のまっくらな夜道を手をつないで歩いている。

マダムは、おっさんのことが好きなんだ

ああ、ふたりはそういう仲なんだ、とおもった。

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(のぶ)

2016年9月 5日 (月)

サッサン、長崎県 五島列島に行く

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長崎港を出航。

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あさ。長崎港を出て、フェリーで西へ3時間。

五島列島に向かいます。

自分でもなにをしに五島列島に行くのか、

よくわからないのですが、

五島は以前から、なんか妙に行きたかったところなのだ。

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のぶの行きたいところに行ってきて。

うん。じゃあ、五島列島に行こう。

これも、きっと、のらちゃんのお導きなんだとおもう

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福江島に着き、どうしよう。

路線バスに乗る。乗客は私以外誰もいないから、

運転手のおやじさんと話をしている。

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台風が、鹿児島県の屋久島あたりにちかづいていて、

この台風はいかに勢力がつよいか、ということを運転手は

「ヘクトパスカル」のこまかい数値をさかんにもちだして、語り続ける。

ヘクトパスカルにこんなに熱心なひとにはじめて出会った。

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五島といえば、かくれキリシタンの教会群。

その代表的な教会にでも行ってみようかな、とおもう。

「それだったら、路線バスではなくて、

レンタカー借りて、島内をまわったほうが、いいですよ、

免許もってるんでしょ?もってないの?」みたいなことを、

ヘクトパスカルに熱心な運転手は、

長崎・五島の男ことばで、私に言う。

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「免許もってるけど。いやいや。そういうもんだいじゃ、ないんだ。」とおもう。

私はべつに教会めぐりをしたいわけじゃなくって、

旅先でいろんなのりものに乗って、そのなかの雰囲気を味わいたい、とか

で、こうして土地のひとと話したい、とか

知らない土地の、ばかみたいに長い距離を、

自分の足で歩かなくっちゃいけない状況になりたい、とか

ミスターストイック的に、あえて、めんどくさいことをしたいんだ、とか

ちょっと話しても伝わらないだろう

「めんどくさいこだわり」を抱えているから、ややこしい。

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「レンタカーだと、くるまのなかで孤独になっちゃうじゃないですか」と、

とりあえず、私は持論を明るくまとめてみたが、

「そういうもんですかねえ?」と

ヘクトパスカルに熱心な運転手は言い、

「あんたの言ってることはぜんぜんわけがわからない、」

いった感じでバスを運転している。

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「教会へは、このバス停ですよ、」と

ヘクトパスカルに熱心な運転手は言い、ドアを開け

海岸沿いのな~んにもないバス停で、私はバスから降りる。

標識があって、めざす教会まで1キロ、とある。

1キロか。なんだ。すぐだな。

もっと距離が長ければ長いほど、道が険しければ険しいほど

たぶん私のうれしさは増すのだろうとおもう、

ミスターストイックが、

かくれキリシタンの教会へ、海沿いの道を歩いていく。

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(のぶ)

2016年9月 4日 (日)

サッサン、長崎の銭湯で、わが古豪野球部の全盛期の話をきく

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長崎サッサン。(一応、めがね橋の上、です…)

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長崎にやってきました。

長崎駅に着くなり、路面電車に乗って、

最近、すっかり銭湯ファンの私、

長崎の激レア?銭湯(一日3時間くらいしかやってない)に向かいます。

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九州の銭湯。

東京、サイタマの銭湯とは、なんかちがっていておもしろい。

まんなかに、どーんと丸く浴槽があったり。

森の泉みたいで、すてきだ。

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風呂上り。

でっかいリュック持ってる私に、

「にいさん、どっから来た?」

みたいなことを、番台のおやじさんが

長崎の男ことばで訊いてくる。

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サイタマの、私の住むまちの名前を言うと、

「ああ!○○高校のところか!」と、おやじさん。

「そうッスよ!」 私は一気にうれしくなってくる。

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遠く九州は、長崎。

駅から離れた路地裏の激レア銭湯。

こんなところで、

泥ブログでもおなじみ、

わが古豪野球部のはなしができるなんてね。

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古豪野球部が「古豪」なんかじゃなかった

全盛期、いかに強かったか

名監督、名選手がいかにすごかったか

長崎の銭湯のおやじさんから、

サイタマからやってきた年若い私がレクチャーしてもらう。

なんかヘンな感じ。

でも、たのしい。

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「歩きながら、川沿いを下って行って、

めがね橋にいってくるといい、」と

番台のおやじさんから長崎観光アドバイス。

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言われた通りに歩いていく。

風呂上り、いくつもの石の橋の上を渡り、川の風がきもちよい。

夜は、ちゃんぽん!ちゃんぽん!ちゃんぽん!

長崎さいこー。(写真参照。地元おじいちゃんが撮影)

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(のぶ)

2016年9月 3日 (土)

サッサン、JR筑肥線でいい旅ゆめ気分!

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しめさば、ビール、唐津駅。

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プシュ!っと缶ビールを開けると、

その音が、朝の車内にやけに大きく響くのは、私の気のせいか。

しめさばを一切れ、箸でつかみ、ぱくり。

しめさばの脂っぽさをビールでぐいと流す。

ぷはー!うっまっ!

最高だ。

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平日朝から。しめさば。ビール。

ボックス席で頬杖ついて、

まぶしい朝日にサングラスかけて

車窓ながれる風景をながめてる。

優雅に、呑み鉄。

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ふざけたやつだ。

人生なめてる。

私は、こんなことで、いいんだろうか。

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(のぶ)

2016年9月 2日 (金)

サッサン、唐津でソウルに乗っかる

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きびなご。唐津の鮮魚店にて

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JR筑肥線((博多)→唐津→伊万里)、

唐津駅で乗り換え。

次の電車まで約一時間待ちで、うれしい。

改札を出て、唐津のまちを歩いてみます。

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あさの商店街

鮮魚店で、きびなごの刺し身が売っていて、

きびなごはうつくしい。(写真)

今回の旅の目的に、きびなごの刺し身を食べる、というのがあったかもしれず、

どうしよう。どこで食べようか。

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鮮魚店のおやじさんに

「ここで食べていいですか?」と訊くと

「よかよ、」と返され、

ああ、よかよ!九州に来たんだなあ、とおもう。

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しょうゆと小皿、割り箸を用意してもらって、

鮮魚店の殺風景な店内で、きびなごの刺し身を食べる。

石巻の鮮魚店での記憶がよみがえる。

ああ、このソウルフルな状況、かっこよさ。

サッサンは、旅に出るとチョーシにのって、

なかなかイケてるよね。

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「酒がないと、刺し身もうまくねえだろ?

向かいの酒屋で酒買ってくれば?」

というようなことを

唐津の男ことばで、おやじさんは言ってくれる。

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たしかに。私もそうおもっていたところだ。が、

朝だ。

おやじさんがふつうに仕事しているそばで、

あさ10時から酒飲むのは、いかがなものか。

「いや、ぜんぜん大丈夫ッス、」とか

わけのわからないことば遣いを私はして、

黙々と、きびなごの刺し身を食べ続ける。

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そんな私を気の毒におもったのか、

おやじさんがお茶を淹れてくれた。

鮮魚店のソウルフルなサービスに、なんか、うれしくなってしまって、

帰りに、なんか買っていこう。

しめさばを買う。

駅のベンチで、ビールといっしょに、しめさばを食べよう。

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「あ、すみません、箸も入れといてください、」と

おやじさんに頼むと、

「にいさんの箸は、これだったよな、」

みたいなことを言いながら、

さっきまで私が使っていた箸を、ゴミ箱からひろってくれるソウルフルなサービス。?

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「いや。その箸じゃ、ないほうがいいなあ…」と激しくおもったが

唐津のソウルフルなところには乗っかっていきたい。

「あ、それッス!」

自分でもばかみたいに陽気に応える。

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(のぶ)

2016年9月 1日 (木)

サッサン、浜崎で、あゆのことをかんがえる

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ハマサキ。(JR筑肥線)

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九州の鉄道旅はじめました。

博多から西へ、玄界灘、海沿いに走る

JR筑肥線というのに、まず乗っています。

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単線だから、

対向の電車が来るまで

数分間、小さな駅で待つことがあります。

電車から降りて、大きく身体を伸ばして、ホームをぶらぶら歩く

この、のんびりした待ち時間が好きです。

あ、そうそう、これが鉄道旅だなあ、と実感します。

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浜崎駅。ハマサキ、か。

九州に来て、なんとなく、

浜崎あゆみのことをかんがえる。

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佐賀では、松雪泰子のことをかんがえて、

長崎では、福山雅治のことをかんがえて、

熊本では、以前好きだった女の子のことをかんがえて、

鹿児島では、じろうくん(バンド太陽民芸)のことをかんがえるのだろうか。

なんのこっちゃ。(てか、じろうくん、鹿児島だっけ?)

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わたしはあなたのことをかんがえている

あなたがおもってるより、わたしは

あなたのことをかんがえている

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このことはうたにしたい

ひっかかる、なにかがある。

そうおもった。

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(のぶ)

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