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2016年10月15日 (土)

サッサン、知床斜里で猛吹雪、死ぬかとおもった

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そば大盛り。斜里。

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「おおおっ! すげ~大盛り。」

私がにっこりそう言うと、

よさこいソーランを踊ってそうな女性店員が、

「そば、大盛りになりま~す。」、うれしそうに笑う。

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「いっぱい食べれましたか?」

会計のとき、よさこいソーランを踊ってそうな女性店員に笑顔でそう言われて、

「ええ。おいしかったですよ、」と笑顔で応える。

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ちょっとほろ酔いで、そば屋の扉を開けると、

びゅうぅー。ボォーッ、ゴォーッ、

えっ?  ふ、ぶき、なの?

これは。ちょっと、ヤバイ、かも。

ハッと、酔いがさめる。

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よる。オレンジ街灯のあかり。吹雪。

まちには、だれもいない。

これはまずいかも。どうしよう。

とりあえず屋根! 駅へもどる。

きょうの釧網線は、終電。

駅にはだれもいない。タクシーもいない。

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夕方、駅に着いたときには、

まだ、外は明るくて、雨はぽつぽつ降る程度

駅構内には女子高生がいて、にぎやかだった

私は、観光案内所の女性とダラダラ話していた。

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そんなヨユーの気持ちのまま、こんや泊まる宿を

駅から2キロ先の、なにもない原野に建つ、大自然の宿に決めた。

駅前の宿よりも、なんか北海道っぽいかな、とおもった。

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だれもいない駅で、とりあえず、宿に電話。

チェックインが遅れそうなことを伝える。

「だいぶ吹雪いてきましたが、お客さん、大丈夫ですか? 駅まで車で迎えに行きましょうか?」

根室みたいなやさしさを期待したが、

「チェックインの時間内に入ってください。」とだけピシャリと言われる。

うっ、斜里は甘くないッス。

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吹雪のなか、真っ暗な、知らない土地を歩く、2キロ。

長げ~な。めんどくせ~

うう。駅近くの宿にしておけば、よかった。

ミスターストイックは、夜に弱かった。ぜんぜん気力がおきない。

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「ええいっ!」と気合いをいれて、駅の外に出る

駅前オレンジ色の街灯。ますます吹雪は強まってる

即、気持ちが萎える。ムリ

駅前のセイコーマート(コンビニ)に、逃げる。

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ほっ。あったかい。

なんとなく、雑誌コーナーへ、週プレを手に取り、立ち読み

「ふむふむ。 ほ~。 なるほど。」

水着のグラビアアイドルをながめている。

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「おれ、なにやってんだろ?」と、おもう。

こんなことしてるヒマはないですよね、

立ち読みのお詫びにサッポロビールクラシックを買い

セイコーマートを出て、ふたたび吹雪のなかへ。

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仕方ない。吹雪のなか歩く。どんどん歩く。

ゴアテックス上着のおかげで、上半身は大丈夫。

ただ、ジーパン、スニーカーは徐々に濡れてきている。

下半身、冷えてきた。ちょっと気になる。

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なんか、おかしい。

もう2キロは歩いてる。ずいぶん歩いてきた。が、宿の看板が出てこない。

吹雪のなか、たちどまる。

懐中ライトで地図で確認すると、一本、道を間違えてる!

気づくのが、遅い。ずいぶん、遠くまできちゃったよ。

心底がっかりして、吹雪、来た道を引き返す。

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間違ってしまった交差点までもどってきた。

「また、ここから、かよ、」、気力がグっと低下する。

スニーカーが、ずぶ濡れてしまっている。

水たまりを避けよう、という気持ちが起こらなくなってる。

やけくそレベル、かなり高くなっている。

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大きな川にかかった橋を渡る。

橋の上では風がさらに強い。こわい。

身体ごと、吹き飛ばされそうな危険をかんじる。

そんな死に方はいやだなあ。

ばかみたいで、かっこわるいけど、身を屈めて、ゆっくりと前にすすむ。

すげ~必死。はずかしい。誰もいないけど。

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橋を渡ると、マジまっくらな原野になった。

猛吹雪。ただ、強い風の音だけがする。

こ、これは、やばいね。

この道がまちがっていたら、。おれ、どうすんだろ。

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ときおり、クルマが通り過ぎていく。

猛吹雪のなか、まっくらな夜道を

ひとりで歩くにんげんが、とつぜんヘッドライトにうつったら

ただただ、気味悪いだけだろう。

だれも停まって、「大丈夫ですか?」とも言ってくれない。

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遠くに民家のあかりもみえる。

けど、こんな猛吹雪のよるに、しらない男がドアを叩いたら、

家のひと、めちゃくちゃこわいだろうな。

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いざとなったら、おれ

クルマを無理やり、停めようとすべきだし

民家のドアを叩くべきだろう

ケータイで119番することもありうる

ここはべつに未開の地でもないんだから。

でも、孤独感が、すさまじい、さっきから。

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てか、この懐中ライトが、いま突然切れたら

おれは、この吹雪のなか、まっくらな原野で、もう、うごけないじゃん

そのことをおもった途端、ぎゅっと、おそろしくなってきた。

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たかが、この懐中ライトのあかりに、おれの存在がかかっている

いま、自分がおかれている状況の、危険レベルがぐんぐん高まってきている

自分で、どこでギブアップをするか、そのラインをかんがえはじめる。

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(のぶ)

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